最近、ガイドラインの変更により、卵子凍結が可能になりました。

卵子を取り出し凍結させ、妊娠するまでの流れ:女性の年齢が若いうちに元気な卵子を採取し凍結しておきます。解凍し、体外受精をさせた受精卵を女性の身体に戻すます。

リプロセルフバンクでは、現在20名ほど、5月から採卵をした方たちが保管しているそうです。

年齢とともに卵子の質が低下する卵子の老化が注目されるようになり、結婚や出産の予定のない女性たちからは、卵活の問い合わせが殺到しています。

今まで、卵子の凍結には、一定のルールはなく、それぞれの医師の判断に任せていましたが、本日(2013年9月13日)日本生殖医学会は「健康な未婚女性に卵子の凍結保存を容認する」と、日本初のガイドラインをまとめました。

ガイドラインによると、
採卵:40歳以上は推奨せず
凍結卵子による妊娠:45歳以上は推奨せず

ただし、40歳までは妊娠しなくても良いという考え方をやめてほしいと言います。

リプロセルフバンクでは、ガイドラインがやっと認められたことは非常に歓迎すべきだと言っています。未婚の女性が子供を持ちたいという事を受け止めてもらえたような、肯定された気持ちになる女性は多いと言います。

リプロセルフバンクでは、卵子を凍結した女性の平均年齢は35.3歳。パートナーのいない出産の可能性を考えた未婚者だそうです。現在、採卵は2ヶ月先まで予約でいっぱいです。

卵活に興味のある人は5割

1000人を対象に「卵活をしてみたい?」と言う質問に、
してみたい → 4.7%
条件によってはしてみたい → 44.7%
したくない → 50.6%

条件によってはしてみたいという人を含めると、半数の人が卵活に興味を持っていることが分かります。

しかし、リスクもあります。凍結卵子による出生率は、たったの10%。採卵時には、卵巣の腫れや、出血のリスクもあります。

リプロセルフバンクでは、採卵を含めた凍結などの費用は、1回で約70万円~80万円です。それに加え、卵子1個につき、年間約1万円の保管料がかかります。

卵活は有効な方法です。しかし、卵子はたしかに老化しないが、母体は着実に加齢することに注意を促している医師もいます。30歳後半からの色々な産科的リスク、分娩時のリスクなどが増すのは防げないそうです。

自然に妊娠するか、もっと若い時期に本当に安全に妊娠することも、考えて欲しいと言っています。

妊娠適齢期は、20代~30代前半だと言います。しかし、この時期はちょうど女性にとって仕事のやりがいを感じ始めるとき。難しい選択を迫られる時期ですね。