誰も着ることがない古い着物。どこのうちでも、おばあちゃんやお母さんが持っていた着物の処分に困っていませんか？
私も、実家の着物の処分には頭を悩ませた一人です。
まず、着物を着る機会もなければ、一人で着物を着ることができません。一人で着られるのは、浴衣くらい^^;
着物を着るとなると、美容院で髪をセットしたり、着付けを頼んだりと思わぬ出費になります。
せっかく着物を持っていても、洋服よりはるかに余分なお金がかかってしまいます。
また、長く保管するには手入れも大変です。着物のたたみ方すら知らない子供も増えていますよね。また、着物のタンスがとても邪魔です。
では、簡単に捨てられるか？
いいえ～～、それらの着物は、思い出のあるものや、大島紬など当時100万円からするものもあり、一般ごみとして捨てるには非常にもったいなくて、とても捨てられません。
と言っても、私も、私の娘もそれらの着物を絶対着ないのは分かっています。
現在では、成人式の振袖すら、レンタルで済ませることが多く、母親の着た振袖に手を通さない娘も増えています。
と言うのも、着物にも流行と好みがあり、時代遅れの色使いやデザインは、やはり敬遠されてしまいます。
娘には娘の着たい色やデザインがあるようです。
このように価値があるのに邪魔な着物（笑）は、どうすれば良いのでしょう？
私の場合、趣味で日本人形や吊るし雛、和柄のパッチワークを作っている知り合いがいるため、その人の素材として提供することができています。
しかし、知り合いも一人でたくさんの着物を消費することはできないので、着物の買取業者さんに来てもらい、絶対着ないであろう着物は「和服を高く売るならスピード買取.jp
」さんに買い取ってもらいました。
ごみとして処分するより、再利用してもらった方が着物も喜ぶし、なにより、祖母や母の着物を粗末に扱ったと言う自責の念からは逃れられます。
そのうえ、買い取り価格が思ったより良いため、ちょっとしたお小遣いになりました。
そんな中古の着物ですが、「中古の着物」を活用して地方の温泉地を救うと言う取り組みがあるようです。
ガイアの夜明けの番組で紹介されていた「中古の着物の再利用」。
眠っている中古の着物は、なんと40兆円にものぼるそうです。
買取着物の再利用
現在、終活の一環として自分の持ち物を整理する人が増えています。着物の処分もその一環です。
ガイアの夜明けで紹介された着物買い取りは、タンス屋。タンス屋は、着物を売りたい家庭に出向き買取します。
ある女性は、着物と帯で150点で買い取り価格15万円になりました。中にとても高級な訪問着があったからです。
このお金で孫にごちそうをしてあげるそうです。今は、着物より孫が可愛いと言います。
着物の買取のポイントは、着物の身丈。昔の人は背が低い人が多かったため、身丈の短い着物が多くあるそうです。
現在の人は、身長もあるため、身丈が150cm以下だと買取査定額は下がります。
着物の脇は汗で汚れる場所です。裏地はシミになり易いのですが、シミや汚れは洗えば落ちるかによって買い取り査定額が変わります。
落ちるシミなら、査定が高くなります。
ウールやポリエステルの着物は、査定はゼロです。結城紬や大島紬などは査定額が高くなります。
結城紬などは、真綿から手作業で作られるため、高級品として扱われます。
このように見た目があまり変わらなくても、素材や状態によって背定額は全然違ってきます。
タンス屋は、引き取った着物を加工工場で綺麗にクリーニングし、中古着物として売りに出します。
タンス屋の決算バザールは、来場者8000人、売り上げは1億3000万円だと言います。
そのタンス屋の経営者である社長 中村健一さんは、この買い取った着物で「町おこし」をしようと考えました。
まずは、古びた温泉町、下諏訪に着目します。温泉と歴史と着物が上手にあいまったらもっと魅力のある町になると言います。
現在、下諏訪の旅館は最盛期の半分以下になっています。
町おこしのプロジェクトは、「下諏訪の着物さんぽ」と題して、お祭りの日に、2000円で着物の体験をしてもらうと言うイベントです。
下諏訪の女将たちの協力のもと、「下諏訪の着物プロジェクト」が始まります。
祭り当日、13人が着物を体験、そのうち8人が外国人でした。タンス屋の中村さんは、「次につなげるきっかけができた」と言っていました。
中村さんは、色々な町で、その町の経営資源に合った着物の生かし方で新たな着物需要を創造しています。
私の場合、着物は自宅まで査定に来てもらい「スピード買取.jp」さんに買い取ってもらいました。
その場で、査定してもらい、金額に納得したので、その場で現金で買い取ってもらえました。
それなりのお金になったので、そのお金で家族と温泉旅行に行けました^^
