今年の夏は暑いですね~ 暑い暑いと言っても涼しくなるわけじゃないのですが、やっぱり言いたくなっちゃます。

FRを増やして夏バテ解消

猛暑が続いて、夏バテぎみって方もいるのではないでしょうか。斯く言う私も、夏バテしてます。

夏バテの大きな原因は、疲労物質にあるようです。

疲労物質は、別名FFと言い、疲れが溜まったり激しい運動をすると蓄積されます。これがダルさの原因です。

人は眠ることで疲労から回復しますが、十分な睡眠が取れないと、疲労も取れません。特に熱帯夜になると、暑苦しくて熟睡できず、疲労が蓄積されてしまいます。

この疲労を回復させるのが、疲労回復物質で、別名FRと言われています。年齢を重ねるとFRは作られづらくなるので、なかなか疲れが取れないと言う人が増えていきます。

このFRを増やせば、夏バテなどしないで、元気に過ごせるってことですよね。

疲労回復物質の1つにイミダペプチドがあります。イミダペプチドは、鶏の胸肉やマグロやカツオの赤身の魚に多く含まれていると言われていますが、その他にも、疲労回復物質を増やす方法がありそうです。

また、舌の体操や音楽でもイミダペプチドを増やすことができそうです。

みんなの家庭の医学では、この「FRの増やし方」を詳しく紹介してくれました。

疲労回復物質「FR」を増やすには「舌」がカギを握っている

今回、疲労回復物質を増やす方法を教えてくれたのは、大阪市立大学大学病院の梶本修身先生です。

疲労回復物質は、「FR(Fatigue Recovery)」と言う物質です。FRの存在がわかったのは、2011年と最近のことだと言います。

人は、疲労すると全身の細胞からFRが分泌され、疲れの元凶を取り去ります。このFRは、生活習慣によって働きの強さが変わります。

悪い生活習慣を送っていると、FRの働きが弱くなり、疲れが取れません。夏バテで疲れが取れない人はこのFRの働きが弱っている可能性があります。

FRが多いかどうかは、唾液の中に含まれるヒトヘルペスウイルスの数を調ます。

ヒトヘルペスウイルスは、誰でも体内に持っている身近なウイルスです。疲労が蓄積すると疲れた身体は危険と判断して、口から逃げ出そうとして唾液の中に集まります。

唾液中のヒトヘルペスウイルスが基準値より多い人は、FRの働きが悪いのが分かります。

では、このヒトヘルペスウイルスが逃げ出すために口の中に集まってしまう人は、どのようにして疲労回復物質を増やせばいいのでしょうか?

副交感神経を優位にさせること

人は、交感神経と副交感神経が交互に働きます。日中は交感神経が優位に立ち、睡眠中は副交感神経が優位に立ちます。

FRは、副交感神経が優位に働いている時に多く働きますので、日中でも心身をリラックスさせることが大切です。

先生がオススメする日中でもリラックスする方法

●クラッシック音楽を聴く
●1人の時間を過ごす

1人の時間を持つことで、忙しい日常を一度リセットできるそうです。

また、疲労回復物質FRの働きを弱めることに、「イビキ」があります。イビキをかくと呼吸による酸素の量が減り、交感神経が優位になり、心拍数が上昇します。すると副交感神経が弱まり、FRの働きも弱まってしまうのです。

このイビキを防ぐ良い方法があります。それは、「舌体操」です。イビキの大きな原因は、舌の根元の筋肉の衰えや緩みです。

舌の根元が衰えると、空気の通り道を舌が塞ぎ、気道が狭くなりイビキが発生します。これを防ぐのは、舌の筋肉を鍛えることです。

舌体操のやり方

①舌体操第一
舌を10秒間思い切り前に出します。

これにより、舌の根元の筋肉が前に引っ張られ鍛えることができます。

②舌体操第二
上あごに吸い付くように舌を当て10秒間口を閉じます。

舌の根元の筋肉を上に押し上げて鍛える。
ツバを飲み込んだ後の状態をイメージします。

③舌体操第三
口を真一文字にしっかり閉じ、10秒間、手でアゴを強めに押します。

口の周りの筋肉を鍛えることで、寝ている間に口が開かなくなり、舌の位置が安定します。

この3つの体操を各々10秒×5回、1日3セット行います。

朝起きるのが辛く、唾液中のヒトヘルペスウイルスの数が多かった女性は、この体操を行うことでイビキの回数が少なくなり、ヒトヘルペスウイルスの数が正常に戻ったそうです。

歳をとるとイビキをかく人が増えますね。舌体操なら誰でも簡単にできそうです。イビキが気になる人は、是非、実践してみてくださいね。