さいたま市に住む83歳の男性は、77歳の妻と生活しています。結婚して45年、子供はできませんでした。

今から1年半前、胃がん見つかり手術しましたが、肝臓に転移しており、その時点で余命1年の宣告を受けました。

それから1年半が経過し、妻の負担を少しでも軽くしたいと気持ちと自分が生きた証を何か残したいと、生前整理を始めました。

生前整理の業者は、衣類の整理から始めました。今は元気だけど・・自分には来年の夏はないと言いながらと夏物の処分を始めました。

途中で妻がもっと生きたらどうするの?とセーブしましたが、その時まで生きたら、新しいものを買えばよい。来年の夏まで生きられたら夏物の服を買うことは何の苦にもならないと言っていました。

生前整理は、一度に全部やらないで少しづつ依頼主の体調に合わせてやるほうがいいそうです。

89歳の男性は、2年前に82歳の妻をガンでなくしました。二世帯住宅で娘が住んでいますが、娘さんに相談することなく、生前整理を始めました。自分のもの、妻の1番お気に入りの服を残して、全部処分を決めました。

生前整理とは、自分の思い出を整理していくことだそうです。

80歳女性の場合には、旦那さんを亡くし娘さんと孫と一緒に住んでいますが、80歳を期に生前整理を始めました。

生前整理をするための3つのポイント

①はじめる前にライフメモを書く
年表をつくり自分の人生を振り返りながら、残すべき大切なものを見つめる

②処分に迷ったときは次の期限を決める
3秒悩んだら一時保管のダンボールへ移していきます。次の期限を半年と決め、その間に取り出すことがないなら処分するようにして、どんどん減らしていきます。

③大切な者の行き先を決めておく
大事な三味線などは、形見として誰に残すと言うことを決めておきます。

着物などは、お知り合いの方に渡すと喜ばれます。

現在は、生前整理をする人が増えているようです。色々残されても遺族が困るし、自分の私物がどうなるか不安に思うより、自分で処分したほうがスッキリしますよね。