中高年になると、離婚や死別などで、シングルになった人も数多くいます。
私たちの年代は、年齢より10歳は若いと言われ体力もそうですが、精神面でも本当に若い方がいっぱいいます。
子供たちも独立し、自分も定年を迎え、これからの生活を考えた場合、シングルであれば 良きパートナーを求めることは、ごくごく普通のことです。
そこで、新たなパートナーを探すための「お見合いパーティ」や、「ネット婚活」が大人気になってます。
しかし、幸せをつかむ人がいる一方、トラブルに巻き込まれ、財産や子供、親戚、兄弟との人間関係を失う人も数多くいるそうです。
再婚した場合、相続、年金、遺言などお金に関する問題や子供との関係、親戚関係、兄弟関係、仏壇、お墓など新たな人が身内に加わることによって、様々な問題が噴出してきます。
そう考えれば、二人のお付き合いだけの事実婚がいいのか・・やっぱり、法的にしっかり守られる再婚がいいのか・・
私たちは、まさにその中高年再婚の適齢期。現在は、50代以降の再婚が年間3万人を超えると言います。番組では、皆んなが幸せになるための「中高年の再婚」について 色々な角度から考えます。
こうして起こる!家族の反発
亡くなった母親がかわいそう、父親と母親が作り上げた遺産が減ってしまうなど、子供の反対にあう場合が多い
解決策
遺言により相続の財産分与を変更できるので、子供の取り分を多くして、子供に納得してもらう。これで、遺産目当ての結婚ではないと安心してもらう。
遺言を書くタイミングは、再婚時。子供達や親戚に明白にしておくことでトラブルを避ける。また、遺言には財産の取り分の他に付言・私信を付け加えることができる。
付言: 遺言に書き添える言葉
私信: 遺言以外に自分の心を書き留めておく
財産のトラブルを避けるため、籍を入れず事実婚を選択する。
事実婚か入籍か 光と影
入籍のメリット
内縁の妻(夫)には家を相続する権利がないので、夫(妻)に先立たれた場合、家を追い出されても何も言えない。
事実婚の場合は、パートナーの危篤に付き合えなかったり、治療方針に意見を言えないことがある。
入籍のデメリット
入籍したあとトラブルになり別居した場合、離婚していないとパートナーに財産の半分がいってしまう。
Q 事実婚の場合、夫の健康保険に入れるか?
A 可能です。住民票が同じなら、見届けの妻として申請できる(住民票の制度)または、おなじ住所から二人の名前で出した年賀状などを提出すれば可能
Q 事実婚に税金の優遇があるのか?
A 事実婚の場合、扶養者控除などの優遇処置は受けられない
Q 遺言があれば、事実婚の妻でも相続できるのか?
A 遺言があれば相続できる。法律上の妻とは違うので、相続税の控除は受けられない。
年金の落とし穴 生活費が激変
再婚すると遺族年金が受け取れない、また再婚によりストップした遺族年金は、再開させることは不可能。相手の年金と自分の年金をついつい天秤にかけ躊躇する場合がある
出会いの場でトラブル続出
中高年のネット婚活「お見合いサイト」場合、希望の年齢や性格・趣味など色々な条件を入れるとそれに合った相手が選別され、メールを出し、付き合いを開始する。
独身証明書や課税証明書、学歴では、卒業証明書など色々な証明書を提出することができるので、安心できる。独身証明書は、お住まいの市町村で300円程度で発行してもらうことができます。
悪徳のサイトの場合、登録料は無料、メールを出すと1通500円かかる、などの例があります。
ある男性の場合、約150通のメールのやりとりで、70万円以上の請求がきたそうです。さくらの女性とサイトが組んでいる例もあり、注意が必要です。
婚活サイトを利用する場合、登録料のほかにかかる料金をしっかりとチェックすることが大切です。
中高年の再婚は、うまくいく場合とそうでない場合が明白に分かれるようです。再婚する夫の立場、妻の立場、子供の立場から、様々な意見がありました。
安易な気持ちで再婚してしまうと失敗する例もありますので、お互いしっかり話し合う必要がありそうですね。