今、中高年の婚活がブームだそうです。出会いの場を求めて、ダンスパーティーやお見合いパーティーが盛んに開催されています。

熟年同士の再婚も増えており、やはり老後は良き伴侶と暮らしたいと願っている中高年が多いようです。確かに、一人は寂しいですよね。

ただし、熟年になってからの結婚は、何もない状態から築き上げる若いころの結婚と違い問題も多いようです。たとえば相続のトラブル。

熟年同士の結婚が増えてから、相続のトラブルも増えています。特にお互い子供がいる場合は、トラブルになるケースが多く、愛情だけではうまくいかない悲しい現状があります。

また、結婚してから、こんなはずではなかったと相手に失望するケースも。結婚したらすぐに伴侶が病気になり介護に追われることもあります。さらに、ご両親がご存命なら介護の問題も発生します。

そのようなことを良く考えた上で結婚に踏み切れば、こんなはずではなかったという失敗をしないで済みます。

50歳以上の独身男女にアンケート

●婚活をしていますか?
はい21% いいえ79%

●結婚相手に求める条件
1.健康 21%
2.価値観の一致 14%
3.誠実さ 14%
4.優しさ 12%
5.経済力 8%
6.安心感 6%
7.家庭的 6%
8.賢さ 4%
9.面白さ 2%
10.外見  2%
11.その他 11%

再婚後のトラブルで多いのは、やっぱり、死別後の遺産相続のトラブルだそうです。

60歳代の婚活中の男性は、親しくお付き合いをするのに、別に法律婚である必要はなく、事実婚のほうが将来に禍根を残さなくといいと語ります。

また、再婚同士の子供にとっては、他人なのでそこでいがみ合う姿は見たくないといいます。

年金や相続などについてアドバイス(弁護士の本橋美智子さん)

再婚した夫が死亡した場合の子供の遺産分配は・・

・再婚して妻には法律通り1/2の財産が与えられます。
・連れ子養子縁組している場合には、子供として実子同じ権利は縁組していないなら0となります。
・別れた妻が子供を連れて再婚しまい、その子供が再婚相手の養子になっていても、実子には変わりはないで、子供としての権利があります。

子供と配偶者との相続の争いをしないようにするには

・事前に話し合いをして遺言状を作っておくことが大事です。
・瀬川さんは、毎年契約書として遺言を書いているそうです。

その他 「夫婦財産契約」を結ぶという方法があります。これは民法で決まっている契約なので、結婚前に結ぶのが前提です。

財産を、①結婚前から持っている財産、②親から贈与された財産
③夫と妻の結婚後の財産 をそれぞれ決めておきます。

この契約は基本的には、結婚前が前提、結婚後は結べません。そういう場合には、生活費や財産についての取り決めを署名捺印しておくと、それなりに役にたつそうです。

法律婚と事実婚の大きな違いは、事実婚の場合には相続がないので財産でトラブルになることは少ないといいます。

再婚時の年金は

年金は、夫が死亡したときに遺族厚生年金が受け取れますが、妻が再婚すると遺族厚生年金は受け取れなくなります。

再婚相手の相手の夫が65歳になった時に、申請すると「加給年金」が支給されます。さらに自分自身が65歳なると加給年金に代わり「振替加算」というのがもらえるようになります。

ただし、再婚すると65歳になると加給年金が受け取れます。

番組では、51歳で再婚した瀬川瑛子さんとバツイチ独身の風吹ジュンさんが、ご自分の経験などをいろいろと話してくれました。

やっぱり、色々と考えなくてはならないこと多いんですね。老後の伴侶をもとめて再婚するのもの、気楽に一人で自由に生活していくのも自分の人生。

どちらにしても、自分のための充実した人生を過ごしていきたいですね。