私たちの子供の頃と、今の学習環境を比べてみると、もう天と地がひっくり返ったような差ですよね~。
勉強は教科書と図書館と先生がすべてでしたし、まして、勉強と言われると、できれば逃げたい、気持ちが勝ってましたよね。
今は、ネットとPCと自分で調べたい意思があれば、なんでも調べられる時代になりました。
さらに、スマホやタブレットが1人に1台となり情報を場所を選ばす、どこからでも引き出せるようになりました。
このようなネット環境の変化に対して、ハーバード大学マサチューセッツ工科大などの名門大学が、世界中の人々に無料で講座を提供するようになりました。
その背景には、国境や貧富の格差を越えて多くの人々にチャンスを与えると同時に、優秀な人材の獲得のための、グローバルな競争があるようです。
日本の大学でも、オンライン講座の準備をすすめており東京大学では、2013年9月より本格参入するそうです。
「クローズアップ現代」(NHK)では、このオンライン教育の現場を、世界各地で取材し、これからの教育と、学校のあり方を紹介しました。
世界の無料オンライン講座
世界の100を超える有名大学の無料オンライン講座は500以上あるそうです。受講生は延べ1000万人、モンゴル、ベトナム、パキスタンなど多くの人にチャンスを与えています。
キャリアアップのために講座を受けている人も、急増しているそうです。アメリカの企業は、オンライン講座で優秀な人を獲得しようとしています。
企業担当者は、年齢や出身大学より、オンライン講座で優秀なら人材を採用したいと言い切ります。
スイスで開かれた教育についての国際会議で注目を浴びたのが、12歳のパキスタンの少女です。彼女は、オンライン講座で大学の上級レベルのコースを次々と終了した天才少女です。
彼女は、パキスタンの市立中学1年生ですが、初歩的な理数科に物足りなさを感じ、大学の無料オンラン講座を受け始めたそうです。
その講座とは、Massive Open Online Course(大規模公開オンライン講座)の頭文字をとって「MOOK」と呼ばれています。
講座の数は500を超え、受講生はインターネットで動画を見るだけでなく、テストも受けられ成績もつくそうです。
最終試験で合格すると修了書が発行されます。12歳の彼女は、相対性理論や宇宙物理学など11の講座を優秀な成績で終了。将来は、宇宙物理学者になりたいそうです。
また、MITオンライン講座のすべての課題で満点をとり大学の推薦で無料で大学に入学したモンゴルの17歳の学生もいます。
東京大学でも2013年9月より、オンライン講座講座を始め受講生は、すでに6万人を越えたそうです。
変化の激しい時代にあっては、社会人になってからもつねにスキルアップする姿勢が大切。
この無料オンライン教育は、学ぶ側にも、教える側にもそして許育のあり方そのものに、大きな変革を突きつけています。