私たちの世代になると相当資産がない限り、頼みの綱は年金ですよね。同じ年金をもらっても、年金で損する人と得する人が出てくるそうです。それは、年金を受け取る方法。

また、年金長者と言われる人は、年金にあるものを足して老後の資金を賢く確保し、悠々自適な生活を送っています。

老後のお金の心配をしたくない人や、もらえる年金を最大限にしたい人は、今のうちに年金で得する方法を学んでおきたいですね。

以前番組で紹介された年金長者の受取額は、総額60万円。

その内訳は、厚生年金24万円、企業年金17万円、個人年金19万円と言うもの。これだけの年金がもらえれば、普通の人なら何の心配もいらないですよね。

また、これだけの年金がもらえるってことは、それだけ年金をかけていたというもの。私たち50代は、今からジタバタしてもとても間に合いそうもありません。

そこで、もらえる年金を最大限にするための受け取り方をぜひ実践して大切な年金を少しでも増やすべく、一緒に学んでいきましょう。

繰り下げ受給で給付額をアップ

老後の暮らし方で、紹介された南アルプスクラインガルテン湯沢エリア。

クラインガルテンとは、都市住民と田舎の交流を図ろうという事業の施設。農作業をすることを条件に一戸建ての滞在スペースが借りられる施設です。1990年頃から広まり、全国に約60か所。月約3万円で借りられます。

クラインガルテンで見つけた年金長者は、小池さん。その総額は、1ヵ月40万円。企業年金が約25万円、厚生年金が14万から15万円。

小池さんが教えてくれた年金の得する方法は、「繰り下げ受給」です。繰り下げ受給とは、年金の受給を遅らせて、給付額をアップできる仕組みです。

小池さんは、60歳から受け取る年金を63歳から受け取るよう繰り下げ、月額約23万8000円を約25万円に増やしました。

繰り下げ受給は、国民年金でも可能です。繰り下げ受給を利用すれば、国民年金約6万5000円が最大で約9万2000円に増えるそうです。

国民年金は、65歳から支給が開始されますが、70歳まで繰り下げしますと最大で42%年金が増えるという仕組みです。

また、繰り下げ受給を75歳に引き上げる案が検討されておりこれが実現すると、約12万円に増加することになるとか。

ただし、繰り下げ受給をした場合は、長生きしなければ損をします。

また、趣味の音楽を楽しむ年金長者の1ヵ月の総額は、約50万円。
その内訳は、国民・厚生年金約21万円、企業年金約5万円、
個人年金約10万円の合計36万円と家賃収入16万5000円でした。

今まで大きな家に住んでいた人は、暮らすのに十分な小さな家に引っ越し大きな家を貸し出して家賃収入を得ることも一つの方法だといいます。

年金だけに頼らず、視点を変える頭の切り替えが得を生むのですね。