こめ油をご存知ですか。
コメ油は、お米を精米する時の米糠(こめぬか)から絞りだされる植物性の油です。
毎日、お米を食べている私たちにとって、一番身近なものになるはずなのに、知っている人はほとんどいませんよね。
でも、こだわりをもつ天ぷら屋さんや、業務用としては、ずいぶん使われているようです。
というのは、一般的に油は加熱すると酸化してしまいますが、こめ油は抗酸化成分が沢山含まれているため高温にしても酸化しにくく、こめ油を使った油の料理は、いつまでの劣化しないそうです。
また、油は軽めで、食後の胃もたれが少なく、日本食ではよく使われています。揚げ物がカラっと上がるので天ぷらには最適です。
天ぷら油として使った場合、油の痛みが少なく、独特の酸化した臭いもないので、他の油より繰り返し使うことができます。
国産のコメなら遺伝子組み換えもないので安心ですよね。
こめ油は、不飽和脂肪酸で血中コレステロールを下げる働きがあります。動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げると言われています。
お米を炊くときに数滴落として炊くだけで、血管年齢の若返りが期待できます。
たけしのみんなの家庭の医学では、このこめ油を摂り方を詳しく紹介してくれました。
米ぬかの成分ガンマ・オリザノールが悪玉コレステロールをブロック
こめ油の原料は、米ぬかです。
米ぬかには、消化吸収の働きを高めるビタミンB1が豊富で、腸の働きを良くする食物繊維が豊富に含まれています。
また、こめ油には、コレステロールを下げる作用がある「ガンマ・オリザノール」と言う物質が含まれています。
ガンマオリザノールは、ポリフェノールの一種で、優れた抗酸化力と持ちます。
ガンマ・オリザノールは、医薬品やサプリメントにも使用されています。
ガンマ・オリザノールは、食べ物に含まれるコレステロールの過剰な吸収をブロックさせる働きがあり、血中にコレステロールが溜まるのを防ぎます。
ガンマ・オリザノールを含む米ぬかがこめ油の原料です。
こめ油600g作るには、米ぬか4.3kgが必要なんですが、玄米では43kgにもなります。
このようにこめ油なら、玄米を食べるより効率的にガンマ・オリザノールを摂取することができます。
こめ油をよく摂る山形の人は、お米を炊くときにこめ油を数滴たらして炊きます。また、炒めものにもこめ油を使います。
こめ油で炊いたご飯は、冷えてもしっとりと、もちもちして美味しいそうです。
こめ油は、くせが無く、食材の旨みがより引き立つと言います。
こめ油の摂る量ですが、ハッキリした適切な量はまだ確立していません。
現在取っている油の量が増えないように、食用油の一部をこめ油に替えて食べると良いそうです。
こめ油には、ビタミンEも豊富です。効果的な摂り方は、野菜と一緒に食べること。野菜のビタミンCとこめ油のビタミンEを一緒に摂ると吸収率が上がります。