今、腰痛の原因として、第3の腰痛があることがわかってきたたそうです。腰痛の原因としての代表的なものは、椎間板ヘルニアと、脊椎管狭窄ですよね。
椎間板ヘルニアは背骨の骨と骨の間の椎間板とよばれる軟骨が飛び出し神経を圧迫しておこる腰痛、腰部脊柱管狭窄症は背骨の中の脊柱管という神経を囲んでいる管が狭くなって神経を圧迫しておこる腰痛です。
どちらも、腰に負担がかかったり、加齢に伴って発生すると言われていますが、最近では原因不明で心因性の腰痛の人も多いと言われています。
また、最近「仙骨のゆがみでおこる腰痛」もよく聞くようになりました。仙骨は骨盤の中心にあり、身体全体のバランスを取るのに重要な役割りを果たしています。
しかし、姿勢が悪かったり、足を組んでいたりデスクワークなどで、仙骨が歪んでしまい左右の骨盤の位置がズレて腰痛を引き起こしている人が多いそうです。
H27年1月13日TBS放送の「「たけしのみんなの家庭の医学」では、イスとタオルを使い1日たった3分の体操や、1分間の赤ちゃんのポーズで腰痛を改善できる方法を教えてくれました。
この体操は、腰痛の90%の人に効果がありとのことなので、一刻も早く腰痛から開放されたい数百万人の腰痛持ちの人は必見です。
簡単ストレッチと赤ちゃんポーズで腰痛改善
腰痛に悩む人は2800万人、4人に1人は腰痛持ちだそうです。
同じ腰痛もで、原因は様々です。
腰痛の原因を知って適切な対処をすれば、腰痛の90%は自分の力で治すことができます。腰痛治療のスペシャリスト、福島県立医科大学 大谷晃司先生が教えてくれます。
自分の腰痛のタイプを見極める
●前かがみになると痛む腰痛・・腰部椎間板ヘルニア
●症状
①突然の激痛
②腰からふくらはぎまで響くような痛み
③痛みは片足だけ
④前かがみになると痛み
⑤座っていても痛む
●改善方法
赤ちゃんのハイハイ、パピーポジションで改善できます。梅沢富美男さんも30年来の腰痛が治りました。
①うつ伏せに寝る
②息を吐きながら、両腕が直角になるように上半身をおこします。
③1日2回、1から分間続けます。
この姿勢で、背骨を反らすと椎間板の前側の圧力が下がり、飛び出したり髄核を戻すことが期待でき、継続すると徐々に改善してくるそうです。
体を後ろに反らすと痛む腰痛・・腰部脊柱管狭窄症
●症状
①朝起きたときにこわばった痛み
②身体の動かし始めに痛む
③身体を後ろに反らすと腰が痛み両足がしびれる
④前かがみになると症状が収まる
⑤歩くと腰が痛み両足がしびれる
●改善方法
イスで簡単ストレッチをすることで症状を改善できます。
①イスの浅く腰掛け足を肩幅に開く
②息を吐きながら両手で足の甲を掴めるまで上半身をゆっくり倒す
③この状態で5秒キープ
背骨周りの筋肉や関節包が伸ばされます。
④からだをゆっくりおこし、息を吐きながらゆっくり起き上がり両腕を高い位置で後ろにひく。
⑤この状態で5秒キープ 背筋上部が伸び筋トレにもなります。
この体操を1セット5~10回を1日、朝、夜2セット行うと効果的だそうです。
痛くない範囲で行い、痛みがでる時は止めてください。
また、腰痛に加え、足のしびれや痛み、おしっこがでにくい、残尿、頻尿がある場合には、専門医を受診して神経障害があるかどうかを確認してください。
第三の腰痛・・コンバートメント症候群
コンバートメント症候群とは、上半身を前に傾かないように後ろに引っ張って支える、背中の脊柱起立筋と多裂筋が加齢により、痩せ細ってしまうため起こります。原因は加齢です。
●症状
①50代、60代になって初めて腰痛を感じる
②以前とは異なる性質の痛みを感じる
③1時間以上の立ち仕事で腰が重だるくなる
④背筋を伸ばすと重だるさが和らぐ
コンバートメント症候群のチェック法
①うつ伏せになり手を頭の上に乗せる
②25度ほど両足を軽く上げる
この状態で2分間できればOK。2分できなければコンバートメント症候群の可能性があります。
●コンバートメント症候群の改善体操
①背もたれのあるイスに座る
②タオルを両ももの上で交差させる
③息を吸いながら背中で背もたれを押す
⑤同時にタオルで脚が開かないよう負荷をかける。この姿勢を3~5秒キープ。
⑥ゆっくり息を吐きながら元の姿勢に戻す
10回を1セットにして1日2セット行うといいそうです。