梅雨時になると、顔や背中や胸元の赤いポツポツができる人がいます。
湿気が多くてベタベタしてくると「汗も」や「ニキビ」ができてきますが、実はこのポツポツは「肌カビ」の可能性があります。
「お肌にカビ?・・」と思われるかもしれませんが、お肌には常在菌とよばれる微生物が生息しています。
その微生物とは、表皮ブドウ球菌、アクネ菌、マラセチア菌、黄色ブドウ球菌などで、その数1兆個と言われています。
これらの筋は、私たちの体の皮脂や汗をエサに生息しています。通常は、バランスが保たれていて、体に害を及びませんが、
体調が悪くなったりすると、バランスが崩れるといろいろなトラブルがでてきます。
体調が崩れる原因としては、ストレス、過労、睡眠不足、薬の副作用などがあります。
赤いポツポツがでるものには、あせも、ニキビ、肌カビがあります。
赤いポツポツ
あせも
あせもは、汗が皮膚の中にある汗腺にたまって炎症をおこすことでおこります。
あせもには、小さな赤いぶつぶつのできる紅色汗疹(こうしょくかんしん)、白っぽい透明の小さな水泡ができる水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)、
皮膚の深い部分で起こる白っぽく扁平な深在性(しんざいせい)汗疹があります。
ニキビ
ニキビは、アクネ菌により引き起こされます。アクネ菌は、空気が入らず、脂肪分が多い場所に住み着いています。
つまり、皮脂は詰まった毛穴の奥は大好き。角栓で塞がれると、脂質を分解して毒性のある過酸化脂質をつくりだし、炎症を起こします・
肌カビ
肌カビは、皮膚の常在菌、マラセチア菌が異常繁殖しておこります。マラセチア菌の餌は皮脂ですから、皮脂の分泌の多い人が多いのです。
ニキビと同じように、赤いプツプツができますが、肌カビの場合には、毛穴が盛り上がる、毛穴の周囲が赤くなる、かさぶたがあるなどの症状があります。
肌カビは梅雨時のように汗のかきやすい時期にできやすく、おでこ、顔、胸元、背中、バストの下などに赤いポツポツができたら要注意です。
治すには、汗の自然乾燥をしないこと、洗いすぎで皮脂を落としすぎないこと、化粧のパフなど肌につけるものを清潔にすることなどで、改善がみられるようになります。
日本テレビ「世界一受けたい授業」でも、梅雨にできるいろいろなポツポツが紹介されました。
梅雨時にできる顔のポツポツ
(以下情報参照:日本テレビ「世界一受けたい授業」)
梅雨の時期は紫外線が強く皮脂量も増えて、顔にいろいろなポツポツができやすくなります。
●目元に肌と同じ色のポツポツ・・・・汗管腫(かんかんしゅ)
中年女性に多くみられるポツポツで、女性ホルモンが関係しているといわれています。良性で体に害はなく、30分ほどのレーザー治療で治すことができます。
料金は1回5000円から5万円、保険がきく場合もあります。治療後10日ほどでキレイに治すことができます。
●夏の強い日差しで茶色く盛り上がる・・・脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)
夏の強い紫外線で皮膚が老化し、代謝が悪化しておこります。30代の方でも発症することがあります。防ぐには紫外線対策が一番です。
●背中など体にかゆみを伴うポツポツ・・・胃がんや悪性腫瘍の可能性
胃がんや内蔵の悪性腫瘍の可能性があるので、注意が必要です。病院の診療をうけてください。
●20代、30代の若い女性に急増しているポツポツ・・・大人ニキビ(尋常性痤瘡)
ニキビは、10代だけでなく大人にもできます。寝不足やストレスなどでホルモンが乱れ、毛穴を防いで炎症を起こしてしまいます。
白ニキビから、赤ニキビに変わったら病院へいくことをオススメします。腫れて毛穴に溜まった皮脂が破裂すると、穴が空いて一生元に戻ることはありません。
大人ニキビは、ほうずえを付くクセのある人は、手でいつも皮膚を刺激しているので、なりやすいそうです。
●女性に注意してほしい赤いポツポツ・・・多のう胞性卵巣症候群
卵子が排卵できずに卵巣内にたまってしまう卵巣の病気です。血中の男性ホルモンの増加が原因といわれています。月経不順の人は要注意です。
●ポツポツに関する注意点
病院のニキビ治療薬を塗っても治らない赤いポツポツの人は、皮膚科の先生に相談してください。
ポツポツができる原因にタオルがあります。タオルの繊維が顔に長時間触れることで、肌への刺激となりポツポツができやすくなります。
古いタオルは使わないで、なるべく新しいのを使ったほうが刺激が少ないそうです。
また、一昔前はコラーゲンを食べても効果がないと言われていましたが、最新の研究では1日5gのコラーゲンをとれば、肌のツヤや水分量の維持に効果があるということがわかってきたそうです。
コラーゲンは、手羽先、鮭、シラスなどに沢山含まれています。鮭の皮は残さず、しかっり食べてくださいね。