現代の医学では、難治性の病気とされていた認知症にも、劇的に改善する認知症があると、2012年2月22日放送のNHK ためしてガッテンで「笑顔が戻った! 認知症 治るタイプ大発見SP」として紹介されていました。

この話題は大きな反響を呼び、3月14日(水)にNHKあさイチでもガッテンコラボ 企画として再度放送される予定のようです。

改善される認知症とは、「特発性正常圧水頭症」と「慢性硬膜下血腫」の2つのケースが紹介されていました。

「特発性正常圧水頭症」は、本来脳と脊髄を守っている脳脊髄液が増えすぎしまい、たまった脳脊髄液が脳の中に充満してしまい脳を圧迫し認知症を発症してしまう病気です。

「特発性正常圧水頭症」と診断された患者さんは、背中の脊髄から脳脊髄液を抜いたすぐ後から改善効果が見られ、まったく歩くことができなかったのが、どんどん歩けるようになり表情まで変化していたケースを紹介していました。

もう一つの「慢性硬膜下血腫」は、何かの拍子に頭をぶつけてしまいその結果、頭蓋骨の内側に血液と脳脊髄液の大きな塊ができてしまって

脳を圧迫し認知症を発症してしまう病気です。「慢性硬膜下血腫」では、軽くぶつけただけでも起こる場合があり、1ケ月~2ケ月してから発症するためぶつけたことを覚えてないことが多く発見も遅れるということです。

こちらの場合には外科手術により原因を取り去ることで症状が改善するとのことです。

両方とも、脳の萎縮などが原因でないため、圧迫している原因を取り去ることで、劇的な改善を見せるということです。

いずれにしても、認知症状と見られる兆候が少しでもでたときは、すぐに神経内科や脳神経外科の専門医に診てもらい、脳の状態を確認し原因を特定することを奨めていました。

認知症は、早期治療を開始すればするほど治療効果が高いといわれていますので、身内の方や知り合いの方で困りの方には、アドバイスしてあげてはいかがでしょうか。