曙さんは、外国力士として始めて横綱に昇進した人。最近では、横綱は外国人力士がなるものに、なってしまいましたね・・。

2001年1月、相撲界を引退した後は、格闘技K1、プロレスと、丸い土俵から四角いリングへと活躍の場を移してきました。

曙さんの持ち味は、身長203cm、体重233kgの巨体から繰り出される強烈なパワー。

その身体に最初の異変が起こったのが、2012年8月の事。元参議院議員の大仁田厚さんと有刺鉄線デスマッチの闘いの後、緊急入院となりました。

病気は、急性肺炎だったそうですが、精密検査した結果、心不全だったそうです。

心不全とは、心臓の働きが弱くなり、全身に血液をうまく送れなくなってしまう病気です。その結果、腎臓でうまく尿が作られなくなり、身体の中にどんどん溜まっていってしまいます。

手足や肺に貯まった水分で、むくみや体重増加がおき、息ぎれ、咳、動悸、呼吸困難などがの症状が現れます。

心不全の原因は、狭心症や心筋梗塞、心臓の弁の病気、心臓肥大による心筋症、高血圧などがあります。

治療は、利尿剤で、身体に溜まった水分を排出しますが、心不全なった原因を治療しなければなりません。

その時の様子を「私の何がイケないの?」で紹介されました。

曙さん細菌性肺炎で肺に20kgの水

2012年8月の入院から、曙さんは回復し、2014年3月再び入院するまで週に2、3回の試合をこなしてました。

今度の入院は、細菌性肺炎でした。最初に咳が止まらなくなり、試合しても息が上がるようになったそうです。

咳のほか、発熱や呼吸困難などの症状がありましたが、風邪と症状が似ているため病院にも行かず放っておいたら、どんどん悪化してしまいました。

曙さんは、急激に体重が増え始めたことで異変に気が付きます。体重がなんと10日で20kgも増えてしまったそうです。

皮膚もパンパンに張って、張り裂けそうな状態になり、病院へ行くと、「このまま死んでもおかしくない」と、即入院を告げられました。

曙さんの症状は、体力の低下によって起きた重度の細菌性肺炎により、身体中に水が溜まり、臓器を圧迫していたのでした。

特に、胸水にどんどん水が溜まり、肺の中は、真っ白状態。その溜まって水の量は、20kgにもなってました。

水は全身にも広がっていて、肺や臓器が圧迫され、機能が低下して死に至る可能性もあったようです。

身体の水を排出しようと、医師が注射針を刺そうとすると、皮膚がパンパンで針が入らず、利尿薬による治療が行われました。

利尿薬を飲むと、おしっこで体内の水が排出されます。そうすると、太った分の20kgがおしっことして排出されました。

曙さんは、3週間入院した後、自宅療養になったそうです。今、曙さんには、素敵な奥さんと3人のお子さんがいます。

小錦さんは胃のバイパス手術を受け、体重を減らしています。曙さんも体には気をつけて、いつまでも活躍して欲しいですね。