健康に関する情報を提供していますと、いかに腰痛に悩まされている人が多いかを実感させられます。
今、日本には腰痛で悩む人が、なんと2800万人がいるそうです。いくら、NHKさんが「人間が直立歩行する限り宿命の・・・」と説明してくれても、腰痛持ちにとっては、一刻も早く何とかしてもらいたいものですよね。
実は、私も一時歩くのも辛くなり、マッサージ、カイロ、指圧と、腰痛難民となって随分さまよいましたが、結局治らず・・。
最後の神頼みで、極限の痛みと言われる「神経根ブロック注射」にトライ、なんとか回復した経験があります。
そこで、腰痛治療最前線の情報です。
●IMS療法 東京西新橋 東京慈恵会医科大学
麻酔科ペインクリニック 北原雅樹先生
IMS療法は、深い位置に凝り固まっている筋肉に直接マッサージを行える画期的な治療法です。
治療法は、指で筋肉を確認しIMS専用の鍼を抜き差して治療します。こうすることで体の奥深くにあるトリガーポイントに直接刺激して痛みを和らげます。
そして、ほぐした筋肉を維持するため下半身への加圧トレーニングをセットで行います。
【IMS療法の特徴】
・短時間
・即効性が高い
・強い痛み
・担当医が少ない
・保険適用外
●自然治癒力を高める神経ブロック療法
東京荻窪 たかはしペインクリニック 高橋厳太郎先生
これまでに7,000人の腰痛患者を救ってきました。痛みをだしている神経に局所麻酔薬を注射して痛みを楽にしていく治療法です。
治療法は、痛みを伝えている神経を見つけ、背中からからブロック針と呼ばれる専用の注射針で脊髄近くまで到達させ、居所麻酔薬を注入します。
これにより、痛みが伝わるのを一時的にブロックします。治療はわずか5分で終了、その後1時間安静にします。
神経をブロックすることで、周囲の組織の緊張が溶け、血液の流れがよくなり自然治癒力が高まるそうです。
週1~2回のペースを約2ヶ月間継続することで、自然治癒力が戻り、痛みが和らいでいくそうです。
【神経ブロック療法の特徴】
・保険適用
・痛みの強さや患部により適応が異なる
・必ず専門医と相談のうえ治療
●SCS療法
国際医療福祉大学 三田病院 朝本俊司先生
直接、脊髄の背面に特殊な電極を埋め込み、その電極から電流を流して電気刺激を与えます。
まず手術で背中を開き脊髄付近に電気刺激を伝えるプレートと、下腹部に電気を発生させる刺激装置を埋め込みます。
電気刺激の強さは、リモコンで体の外から調整することができます。
海外では40年以上、世界で25万人以上、日本で5000人以上(保険適用)に実績があるそうです。
この治療は、電気刺激が有効かどうか10日間のトライアル期間があり、効果に見込める人だけが手術をするそうです。
【SCS療法の特徴】
・術後6~8週間のケア
・難治の腰痛でも痛みが軽減
・電極プレートの位置ずれによる効果の低下
・保険適用