今、日本人の腸のトラブルが急増しており、女性の死亡率の第一位が、なんと大腸がんだそうです。

そう言われれば中高年世代になってくると、便秘や下痢、過敏性腸症候群など、いろいろと腸の問題が多くなりますよね。

腸は、脳と独立した存在で動き、精神的にとってもデリケートに反応することから「第二の脳」と言われてきました。

benpi_R

しかし、最新の研究では、脳にしか存在しない神経伝達物質セロトニンが本当に腸に存在していることがわかってきたそうです。

ということで、今回のテーマは腸です。

40年間便秘に悩み続けた松本明子さんが、ようやくたどり着いた便秘解消法を伝授してくれます。

また、番組健康診断の結果、笑福亭笑瓶さんに大腸ポリープが見つかりました。

便秘とは、3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態をいいます。

●女性に便秘が多い理由
女性に便秘が多いのは、
・お腹の筋肉が弱く息めない
・恥ずかしくてトイレを我慢する
・女性ホルモンには妊娠に備えて体内に水分を貯蓄する働きがある
という理由があるからだそうです。

●松本さんの便秘解消法
松本さんは、小学校の頃から月に4回しか便が出なく、その状態が40年続いたそうです。

苦しくなって便秘外来で受診したら「胃から下が全部便で、手術一歩手前です」といわれたそうです。

そして、松本さんが指導を受けた内容とは
①うんち日記~便の量や色を記録した日記をつける
便を意識するようになり便がでなくても便座に座ることが大事

②ウォーキング~朝食を食べた後1時間歩く
 ウォーキングは便通に効果的、走ると腸が止まってしまいます。

③乳酸菌入りの食品~キムチ、納豆、ヨーグルト
 積極的に食べる

それを実践した結果、毎日便通があり、肩こり、肌荒れ、冷え性、頭痛も治ったそうです。

●正しいトイレの姿勢
便通をよくするためのトイレの姿勢があります。
 ①前かがみになる
 ②両肘を太ももの上にのせる
 ③かかとを5cmくらい上げる
こうすると、お腹に力が入るそうですよ。

●通院の判断は
便秘のため腸閉塞になり亡くなった方もいるので以下のような症状のかたは、通院してください。

・1週間以上も便がでない
・排便時に痛みや違和感がある
・排便しても痛みやお腹の張りが続く
・便やオナラが異常にくさい

男性の腸の悩みは、下痢が多いですね。

ストレスや不安などが原因といわれる過敏性腸症候群、別名「各駅停車症候群」で苦しんでいる方が多くいます。

●女性要注意の隠れ便秘
でも、症状は下痢なのに、実は便秘という状態の「隠れ便秘」というのがあるそうです。

本当は腸の中で便が溜まっているんだけど、その隙間から下痢便が流れているため、便秘ではなく下痢と錯覚してしまうそうです。

特徴として、排便してもスッキリしない、お腹の張りがとれないなどの症状がでます。心あたりのある方は、病院へとのことです。

●若者に増えている難病クローン病
山田まりやさんは、10代のときにクローン病の疑いといわれたそうです。

クローン病は難病指定されており、消化管におこる原因不明の炎症性の疾患です。激しい腹痛と下痢、貧血、下血、体重減少などがおこります。

クローン病は10~20代に発症し、増えていて現在3万人いるそうです。食生活が影響しているのではないかと推察されているそうです。

特効薬はなく、流動食による治療を続けるしかないそうです。山田さんは食生活を徹底的に見直すことで、現在は症状がでてないそうです。

●最新大腸検査
痛い、恥ずかしいと、一番いやな検査の1つの大腸内視鏡検査に変わる最新検査方法として大腸3D-CT検査があります。

CTでスキャンしコンピュータで腸の内部を3次元でつくりあげます。大腸がんの病巣となる6ミリのポリープは確実に判断できるそうです。オバマ大統領も受けたそうです。

●笑福亭笑瓶さんの大腸ポリープ
笑福亭笑瓶さん(56)の検査結果で、大小あわせて5つ以上のポリープが見つかりました。中には1cmを越えているものもありました。

ポリープの検査結果は良性でしたが、大きな腫瘍はすべて切除したそうです。

40歳を越えたら、ぜひ大腸検診をやっておいてください、とのことでした。