明るいキャラクターで誰にでも親しまれてきた研ナオコさん。1953年生まれのアラ還世代ですから、私たちと同年代ですよね。

実は、そんな研ナオコさんには、長年苦しめられてきた病魔がありました。

まず、最初に体調不良に襲われたのが、デビュー当時。忙しくて疲れ果てているのに、眠れないという不眠症に悩まされます。

布団にはいってから3時間も眠れないことが続き、あらゆることを試しましたが、一向に症状が改善されなかったそうです。

さらに追い討ちをかけたのが、片頭痛。片頭痛は、血管が拡張し周囲の神経を引っ張ることで、発生すると言われています。

原因は、睡眠不足、生活の乱れ、アルコール、緊張、女性ホルモンが影響することも指摘されています。

そんなこともあり、10代の頃から偏頭痛に悩まされ、市販薬を30分の間に8錠飲んだことがあるそうです。

そして、最初の頭痛から20数年、新たな異変が起こりました。体がだるくなり、お腹に力が入らない、睡眠不足かなと思っていましたが、頭痛にも変化が・・。

ズキンズキンとした痛みから、鈍く重苦しい痛みにそして耳鳴り、不眠と続きました。

娘さんのアドバイスにより、脳ドックを受診したが異常なしでした。

最初の頭痛から40年が経過し、宇崎竜童さんに相談したところ、脳神経外科の名医 東京女子医科大学 清水俊彦先生を紹介されました。

先生に診断してもらった結果は、慢性片頭痛でした。何らかの原因で、脳が継続的な興奮したために起こる頭痛でした。

その頭痛の後ろに何かあると感じた先生は、研さんに「寝ているときに足がつりませんか」という質問をしました。
思い当たり頷いた研さんに、すぐに血液検査を実施したところ、研さんの「橋本病」が判明しました。

橋本病は、甲状腺の働きが悪くなり、倦怠感や体の冷え、むくみが起こります。

通常の片頭痛は、トンカチで叩かれたような痛みが長くても2~3日で治まるもの。しかし、同時に橋本病を患うと、代謝の関係で痛みのピークが下がりますが、痛みのでる期間が長くなります。

この結果から、研さんに脳の興奮を押さえる薬と甲状腺機能を補うホルモン剤が処方されました。

そうしたら、なんと処方されて2日位で頭痛がピタと止まったそうです。今は、体調はすっかり快調になり、宇崎さんに感謝の毎日だそうです。

今、日本には約840万人の片頭痛で悩む人がいるそうです。

日本人に多い二大頭痛 清水先生監修

 
病院へ行ったほうがいいタイプかどうか問診でチェック

片頭痛と緊張型頭痛 見極め問診

①頭痛の痛みは頭全体をハチマキで締め付けられるような感じだ
②頭痛が起きるのは1日の中で午後から夕方が多い
③頭痛がすると目の疲れや全身のだるさを感じることがある

④頭痛は同じ姿勢をとりつづけたときに起きる
⑤頭痛が起きる場所は後頭部が多い
⑥突然ふわふわとふらつく感じに襲われることがある

⑦頭痛がするといるもならきにならない臭が嫌だと感じることがある
⑧頭痛がすると吐き気がしたり胃がムカムカすることがある
⑨頭痛がすると普段は気にならない光が眩しく感じることがある
⑩頭痛がすると普段気にならない音が感じるようになる。

①~⑤にあてはまる人は緊張型頭痛
⑥~⑩にあたはまる人は片頭痛
両ほう当てはまる人は複合型です。

片頭痛の場合には、動くと痛みが増す、吐き気、下痢、ふわふわする、耳鳴りなど痛み以外の症状が必ずあります。

女性の場合には月経前後に片頭痛が起こることがあります。1度頭痛外来などの専門医を受診して片頭痛用の処方薬で対処してください。

緊張型頭痛の場合には、後頭部から首の筋肉が緊張し血行が滞り、血液中の老廃物が放出し神経を刺激して起こります。肩こりのしやすい方は、なりやすいそうです。

対処法はストレッチで筋肉をほぐす、風呂入って血行をよくします。

複合型の場合には、まずは片頭痛を治すことが重要だそうです。