腰痛、肩こりに慢性的に悩んでいる人は多いですよね。そんなとき、頼りになるのが、近くの鍼灸マサージ屋さん。
どうしても我慢できなくなると、無性に行きたくなりますよね。コリがひどい場合に、鍼をすすめられ何度か打ったことがあります。
壁を見ると、人体の経絡図が貼られていますが、あの絵を見ると中国4000年の歴史を感じさせますね。
ところで、鍼ってどうしてきくんでしょうか。東洋医学のツボや氣っていったい何なのでしょうか。
肩こりや腰痛、打ち身や寝ちがえなど、鍼をすると、どう作用するんでしょうか。
日ごろお世話になっていながら、今一つ理解できない東洋医学について「林修の今でしょ!講座」の林先生が、私たちのかわりに質問してくれました。
針治療で肩こり腰痛が治るわけ
ぎっくり腰は、わずか15分で治ります。ギックリ腰は、腰の周りの筋肉や靭帯が緊張や負担で傷ついてしまい、バランスを崩してしまうために起こります。
刺した鍼は2本、背中にお灸を15分、それだけで急性のギックリ腰が治ってしまいました。
施術したのは、清野鍼灸整骨院 清野充典さん。慢性腰痛の人は、何回かの治療を繰り返さないとダメだそうです。
鍼に治療効果がある仕組みは、針により微小なキズをつけることで、白血球などがキズに集まるようになり、修復する力が高まるためです。
また、鍼には、身体を柔らかくする効果があります。
前屈は大の苦手の林先生に試してもらったところ、手の甲に5ミリの鍼を2本打っただけで、瞬間的に前屈が2.5cmアップしてしまいました。
鍼には、筋肉を柔らかくする効果や痛みを緩和する効果があるためだそうです。
●身体を柔らかくするポイント
ツボは、人差し指と中指の付け根、薬指と小指の付け根に2ヶ所あります。
これをイタキモ程度に5秒おすだけで、身体の柔軟性が増すそうです。
●ツボが効く理由
東洋医学では経絡といわれる流れにそって治療していきます。ツボの実態はないけれど、神経や血管の密度が高いところと言われています。
ここを押すと様々な効果があることを、人間は長年の経験から探りだしたそうです。
鍼灸師のうまい下手の違いは、人によりツボの位置がわずかに違いそこを瞬間的に探りだせるかどうかだそうです。
●肩こりの解消のツボ
合谷(ごうこく)というツボを押します。このツボは、肩こりの目の疲れにも効果があるそうです。
●疲れやすい人のツボ
関元(かんげん)というへその下の指4本下、小指の先の位置にあります。元気のない人は非常に軟弱で柔らかいそうです。
●ストレス緩和のツボ
ストレス緩和のときに押すツボは、頭の頂点にある百会を押します。ココを押すと集中力が高まり、リラクゼーション効果があるそうです。
鍼治療は薬物などを使わないので、副作用がありません。すべての病気を治す力はありませんが、ガン末期の人などの痛みをとる効果や、リラクゼーション効果が高く積極的に利用されています。
今、鍼治療などの東洋医学の効果は、科学的に解明、証明されているそうですよ。