認知症は予防できる!これは、とっても頼もしい言葉ですね。
認知症は、歳を取ってからの病と思いがちですが、65歳以上で発症した場合を老年性認知症、65歳未満で発症した場合を若年性認知症と言い、実際若年性認知症と診断された患者さんの数は、10年前と比べると2倍以上だと言います。
仕事をしているうちに発症してしまうと、仕事ができなくなり、日本の経済力が下がってしまいます。ですから、働き盛りの人でも気を付けなければならな病気だと上山博康先生は言います。
また、遺伝については、日本では約1%とほとんどなく、生活習慣が重要です。また、MRIなどの検査では、血管型認知症など脳血管が原因の病気を発見できますので、検査も重要な発見法だそうです。
脳の老化は、正常な老化現象による脳機能の低下と、認知症による脳機能の低下があります。将来認知症になる可能性があっても、予防することで、進行を止めたり、あるいは正常に戻る可能性があるそうです。
今回主治医が見つかる診療所では、認知症予防法を教えてくれましたので、ご紹介します。
番組で紹介した予防法
ポイントは、運動、知的活動、コミュニケーションです。
認知症を予防する運動
運動では、11種類あります。
フリフリグッパー体操はこちらの記事で紹介しております。
①両手をこする
②両手をグーパー
③手拍子
④両腕上げ&腕伸ばし
⑤もも&ふくらはぎ叩き
⑥片足ずつ上げる
⑦首を上下左右に動かす
⑧左右の肩たたき
⑨左右にひねる
⑩両腕で脇をたたく
⑪両手を上げ深呼吸
また、足を使って新聞紙を細かく切り裂く「新聞紙破り」がおススメです。
新聞紙破りのやり方
足の指を使って、新聞紙の半分くらいまで破ります。なるべく細く破り、1部はつなげたままのれんの形にします。
1週間に1回、新聞紙1枚を10分くらいかけて破ります。
この新聞紙破りは、普段使わない筋肉を使うことで、脳が活性化することが目的です。
食事編 ココナッツオイルで予防
認知症予防には、ココナッツオイルが有効だと言います。ココナッツオイルには、中鎖脂肪酸が多く含まれています。
牛や豚などの脂は、吸収が遅く、身体に蓄積しやすいのに比べ、中鎖脂肪酸は、吸収が早く、身体に蓄積されにくいと言います。
では、なぜココナッツオイルの中鎖脂肪酸が認知症に効果があるのでしょうか。
それは、ココナッツオイルに含まれるケトン体と言う成分が、脳のエネルギーとなるからです。
認知症は、脳細胞がブドウ糖を上手く利用できなくなっている状態だと言います。そのために、脳細胞は飢餓状態やガス欠になり死んで行ってしまいます。
アルツハイマーは、脳が糖を利用できなくなり脳のエネルギー不足が起こることが原因だとされています。
ブドウ糖の代わりにケトン体を増やしてあげれば、脳のエネルギー不足が解消され、それにより脳が長生することで、アルツハイマー型認知症の症状が緩和されると言います。
中鎖脂肪酸を摂ると腸の中で吸収され、門脈と言う血管を通って、肝臓まで達します。肝臓で中鎖脂肪酸はケトン体に代わります。このケトン体が脳に行って、脳の栄養源になってくれます。
そこで、ココナッツオイルの摂り方です。加熱などの加工がされていないエキストラバージンココナッツオイルがおススメです。
パンに塗ったり、調理油として使ったり、コーヒーや味噌汁などの飲み物に直接入れたりして、1日小さじ3杯半(14g)くらい摂ります。
ココナッツオイルを食べると激しい下痢を起こす人もいるので、小さじ1杯くらいから始めることが大切です。
ココナッツオイルは、醤油との相性が良いので、煮物や納豆、豆腐などと良く合います。酸化しにくいので、調理用の油としても適しています。
肝臓が悪い人、糖尿病がひどい人、肝臓が悪い人は、お医者さんと良く相談してから開始してくださいとのことでした。