なりたくない病のトップに君臨する「認知症」。65歳以上の7人に1人が発症すると言われていますから、他人事ではありません。
認知症の初期症状は、物忘れです。物忘れは、脳の機能低下が原因で、加齢により脳の神経細胞が死滅したり働きが悪くなってしまうことから起こります。
物忘れが日本で最も少なく、脳を活性化させている県があります。それは「鹿児島県」です。
みんなの家庭の医学では、鹿児島県がなぜ物忘れが少ない県なのか、73歳で脳年齢30歳の女性、四元さんの生活を通して教えてくれました。
四元さんは、33年前、旦那さんと死別して一人暮らしをしています。朝起きたら一番にすることは化粧です。予定がなくても人を会うことを意識した積極的な行為は、物忘れ防止につながるそうです。
また、友達を集めてよく話します。年齢が離れている人と話をすると、脳が活性化して認知機能に良い影響と与えるそうです。
四元さんは、毎朝、きな粉とオリーブオイル入りのヨーグルトを食べていました。
ほかの家族を訪ねてみると、3世代の家族で食事をしたり、年代を越えてよく集まり話をしています。
薩摩藩時代、鹿児島には郷中教育というのがあり、地域ごとに上の者は下の者の勉強や剣術の面倒をみるという仕組みがあり、その名残が今でもあるそうです。
四元さんの一週間に会った人の人数を数えてみると、なんと86人でした。
86人はすべて友達だそうです。都会では、1週間で1人とも話さない人もいるので、驚異的な数字ですね。
人と会って話すことは、脳の一番の活性化になるそうです。
テレビを見て物忘れを改善する方法
①テレビを見ながらメモをとる
書くことで記憶が定着し、漢字を思いだすことにもなります。
②誰かに話す
覚えた情報をもとに会話をすることで、脳の活性化につながります。