日本にもココナツオイルに匹敵する、認知症予防の油があります。それは、エゴマ油やアマニ油です。
エゴマとは、シソ科の植物で「ごま」とは全く関係ありません。地域によっては、「あぶらえ」「じゅうねん」と呼ばれていて、日本では昔から食べられていました。
エゴマの種は、胡麻と同じように炒めてからすりつぶして使います。岐阜飛高地方では、味噌にまぜて五平餅に使うそうです。
種から絞ったのがエゴマ油です。日本では、菜種油が普及するまでは油といえはエゴマ油だったそうで、灯りや傘張りにも使われていたそうです。
そのエゴマ油には、他の植物に比べ大量にα-リノレン酸を含んでいます。エゴマ油とまったく同じ効果を期待できるものに、アマニ油もあります。
H27年2月24日放送 テレビ朝日林修の今でしょ!講座「認知症にエゴマ油、心筋梗塞にオリーブオイル、肝硬変にゴマ油」はこちらで紹介しています。
エゴマ油・アマニ油の驚くべき効果
主治医が見つかる診療所では、エゴマ油の認知症予防効果を紹介してくれました。
島根県川本町では、エゴマ油は認知症に効果があり、毎日摂ると10年長生きできることを大人から子供まで知っています。
認知症に効果があるのは、エゴマオイルに含まれるオメガ3と言う不飽和脂肪酸です。青魚に多く含まれるEPAやDHAもこのオメガ3の一種です。
しかし、1日に必要量を取るとすると、イワシなら毎日2尾食べる必要があります。
そこで、エゴマオイル。エゴマオイルは、その6割がオメガ3でできていますので、スプーン1杯で1日に必要量である2gを摂ることができます。
そこで、島根県民の方たちのエゴマ油の食べ方をご紹介します。
食べ方は、簡単です。食べる直前にお料理に直接エゴマ油をかけるだけです。エゴマ油は、素材を美味しくするため、名わき役とも言われています。
エゴマ油の弱点は、酸化しやすいこと。ですので、加熱料理には向いていません。
酸化すると認知症予防効果も落ちますので、常温保存ではなく、冷蔵庫での保管をおすすめします。
植物油と言われて油は、約14種類あります。その14種類は、大豆油、ピーナッツ油、グレープシールド、アボカドオイル、アマニ油、米油、椿油、ひまわり油、コーン油、エゴマ油、紅花油、菜種油、ゴマ油、オリーブオイルです。その中で、オメガ3を多く含むのは、エゴマ油とアマニ油だけです。
私たちが負担摂取している油は、圧倒的にオメガ6が多いのですね。なるべくオメガ6を減らしてオメガ3を増やしたいですね。
オメガ3には、
●骨を作る働きを促し、骨粗しょう症を予防する働き
●関節の炎症を抑え関節痛を軽減する働き
●長寿ホルモンんのアディポネクチンを増やす働き
●中性脂肪を下げる働き(心筋梗塞や脳梗塞の予防)
●細胞の膜を守る働き
●血液の流れをよくする働き
●身体の炎症を抑制する働き
●ロスマリン酸が血糖を下げる作用がある
など、色々な作用を持っています。
このような良い食品は、アスリートたちがいち早く取り入れています。
マラソンで有名な山梨学院大学の陸上部の選手たちも、エゴマ3を積極的に摂取しています。
その摂り方は、島根県の方と同じ。食べる直前に何にでもアマニ油をかけます。陸上部の選手たちは、アマニ油を取り始めてから、血の巡りが良くなり故障予防に繋がっていると言います。
また、花粉症が改善したり、貧血の予防効果もあるようです。
エゴマ油やアマニ油などのオメガ₃には注意点があります。それは、非常に参加しやすいこと。ちょっとした保存の失敗でも酸化してしまいます。
酸化すると過酸化脂質に代わりやすく、過酸化脂質は体に悪いので、酸化した油は逆効果です。
これを避けるためには、オメガ₃だけを摂るのではなく、他の油とブレンドすることで安定し、酸化を軽減することができるそうです。油は種類より新鮮さや鮮度の方が大切だと言います。
エゴマ油やアマニ油は高品質な信頼できるものを選びましょう。