人生も半ばを過ぎてみると、人間の色々なことが見えてきます。出合い、運命、人の強さ、弱さ、やさしさ、エゴ・・。
人は複雑でデリケートなものなんですよね～。ですから、人はちょっとしたきっかけで、うつになります。
その数は10人に1人といいますから、日本には1200万人もの人が、なんらかの心の問題を抱えていることになります。
うつ病になると、抑うつ症状というものが現れます。
①何をしても楽しくない
②興味がわかない
③むなしい
④食欲がない
⑤悪い考えばかりが浮かぶ
⑥イライラする
普通は、このような症状が現れても、すぐにおさまるのですが、長期にわたって継続してしまうのと「うつ病」と診断されます。
うつ病り発症原因は、かなり複雑ですが脳内伝達物質のセロトニン、ノルアドレナリンが関係しており、脳内の情報がうまく伝わらないことから起こるとされています。
うつ病には、症状の重さにより軽症、中等症、重症などに分けられます。その他、仮面うつ病、非定型うつ病、退行期うつ病など、色々なものがあります。
元モーニング娘の市井紗耶香さんは、出産してから「産後うつ」にかかっていたそうです。
産後うつは、ホルモンバランスが乱れているためおこりやすく、抑うつや精神的に不安定な状態が発生します。
産後うつにかかると、幼児虐待や赤ちゃんとの心中などの事件に発展してしまうこともあります。
昔のような3世代同居も少なくなり、赤ちゃんを一人で育てなければならないことも関係しています。
現在、産後女性の10～15％が産後うつ病にかかるというデータがありますから、注意が必要です。
駆込みドクターでは、かなり身近だけど、よくわからない「うつ」について詳しく紹介してくれました。
「うつ」とは・・・
うつの3大症状は、①気分の落ち込み ②集中力低下 ③無気力などの症状が現れます。
そのほかに
・頭痛、疲労感、胸に激痛、音に敏感、気分の落ち込み、吐き気
・倦怠感、朝起きられない、やる気の低下、味覚障害
・不眠感、被害妄想、敵意を感じる
などの症状がでてきます。
放っておくと、自殺願望や妄想などが起こることもあるので注意が必要です。うつは心の病気ではなく、脳の神経伝達物質のバランスが崩れる脳の病気です。
●うつに関係する神経伝達物質
①セロトニン
②ドーパミン
③ノルアドレナリン
●うつと診断するポイント
・初期症状・・気分の落ち込み、不眠、食欲不振
・症状の程度・・妄想、自殺願望
・持続期間・・約2週間以上
うつは問診でしか診断できませんが、左脳と右脳の血流のバランスが悪いことがわかってきました。
●うつになるきっかけ
上司との関係、病気、死別、転居、昇進、娘の結婚など、悪いことだけでなく、いいことでもきっかけになります。
●うつになりやすい傾向度チェック
①外食メニューは、いつも同じ
②連ドラは取りだめして一気に見たい
③携帯は1日30回以上チェックする
④並んでいるとこに割り込みは許せない
⑤飲み会では1円単位で割り勘にしたい
⑥休日でも、びっしり予定を組みたい
⑦1分でも遅刻されると腹がたつ
6コ以上は危険、3～5コ 注意、2コ以下は問題なしです。真面目、几帳面、気を使う、秩序を愛する人はうつになりやす傾向にあります。
●市井紗耶香さんの場合
産後2週間くらいで突然、うつの症状がでて、3ヶ月の間感情の起伏が激しくなったそうです。
24時間ずっと哺乳瓶を洗っているような気がして、ちょっとしたことでもマイナスに捉えるようになってしまいました。そんな時、お母さんから「頑張らなくていい」という言葉をかけてもらい救われたといいます。
産後うつは、出産後2週間から3ヶ月の間に発症し女性の10～20％が経験します。
子供の世話をするのが億劫になり育児放棄したり、夫に対してヒステリックになるなどの症状が長く続くときは、専門医に相談してください。
うつを予防法するには、早寝、早起き、三度の飯食事など、規則正しい生活が大事です。また、太陽の光をしっかり浴びるとうつを引き起こすセロトニン不足を解消し、うつを予防することができるそうです。
やっぱり、朝の光をあびて、散歩するのが健康に一番なんですね。
