総合失調症は、100人に1人が発症するといわれ、
好発年齢は、10代~30代の青年期です。
国内で治療中の患者は、80万人に及びます。

薬やリハビリで回復するのですが、薬を飲み続ける
必要のある患者が多いのも特徴です。

ところが、症状が治まると勝手に服用をやめてしまい、
再発する人が後を絶ちません。

精神科医のアンケートでも、患者が再発したケースがまったくないと
答えたのは、たったの2%だそうです。

薬を止めてしまうのは、病気と言う認識が薄いことや
薬を飲むことに否定的な考えを持っている人が多いからだ
という意見があります。

この対策として、最近注目を集めているのが、注射を使う
デポ剤です。2週間~4週間に1回、おしりに注射するだけと言う
手軽さから、途中でやめることなく、治療を継続できるようです。

また、目に見えないほどの小さなカプセルの中に有効成分があり、
体内で徐々に成分が溶け出すため、効果が長続きするもの
注目される理由のひとつです。現在は、副作用の少ないタイプが
承認されています。

現在、国内で2万人の患者が使用しているデポ剤ですが、
利用者は、徐々に増えているようです。