夏に気をつけたい病気に脳梗塞があります。脳梗塞は、寒い時期の温度差が原因と思われがちですが、発症は夏が一番多いという結果が出ています。夏こそ注意が必要なんですね。
脳梗塞の患者は、全国に120万人。死亡原因の4位です。
番組で紹介された男性は、48歳の7月に脳梗塞を起こしました。就寝中に異変を感じたそうです。その時、寝返りが打てず、言葉も出なかったそうです。
脳梗塞の原因は水分不足。では、どうして水分が不足すると、脳梗塞を起こしやすくなるのでしょう。
体の水分が不足すると、血液がうまく流れず、白血球や血小板がくっついてしまうそうです。
さらに脱水が進むと、血液の密度が高くなり、血小板が固まってしまいます。そうすると、周りの白血球や赤血球を取り込み血栓を作ってしまいます。これが、脳梗塞の引き金になります。
予防法は、こまめに水分を摂ることです。
正しい水分補給法
①エアコンで乾いた部屋
汗をかいていなくても空気が乾燥しているのでこまめに水分を摂る
②就寝前
就寝中はコップ1杯の汗をかき、血圧も低下するので、寝る前・起床・トイレの際にも水を飲む
③飲酒時
利尿作用で飲んだ以上の水分がでるので、同時に水も飲む。ビールを1リットル飲んだ場合、1リットル以上の水分が体から出てしまいます。
特に高齢者は、「夜中にトイレに行きたくない」と言う理由から、寝る前の水分を控える傾向にありますが、これは良くないそうです。
また、脳梗塞の将来的なリスクを予測する新たな検査法があります。LOXインデックス(ロックスインデックス)と言う血液検査です。
今までの検査、MRIなどでは、脳梗塞を起こした後での検査になりますが、LOXインデックスでは、血液中のLOX-1と言うタンパク質の成分を計測し、将来の脳梗塞の可能性を予測します。
現在の動脈硬化の状態と将来のリスクを知ることができます。費用は、12,000円で保険適用外です。番組では、東京シナジークリニックで行われているLOXインデックスが紹介されていました。この検査は、現在、全国で80程の病院で受けることができるそうです。
LOXインデックス(ロックスインデックス)の数値が高い場合でも、適度な運動やバランスの良い食事で脳梗塞のリスクを減らすことが可能だそうです。