人の健康の基本は、歩くことだとよく言われていますよね。歩けば筋力がつき、新陳代謝がよくなり、生活習慣病や認知症の予防にもなるなど、いいことずくめです。
でも歩きたいけど、膝や股関節のトラブル歩けない人が沢山います。特に、変形性ひざ関節症の人は全国で1000万人、予備軍をいれると2000万人もいるそうです。
変形性ひざ関節症は、加齢や筋力低下、肥満などにより、膝の中の関節の変形や膝軟骨がすり減って炎症を起こして痛みがでて歩けなくなってしまう病気です。
女優の秋野暢子さんも、「変形性ひざ関節症」に悩んでいるそうです。歩けなくなると、寝たきりとなってしまうので、なんとか防ぐ手段を考えないといけませんよね。
H27年2月に「京都大の妻木範行教授らは、人のiPS細胞から軟骨を作製することに成功した」というニュースがありました。
軟骨の再生ができれば、ひざ痛治療方法も大きく前進するのですが、それまでは自分でしっかりメンテンナンスしておかないといけないですね。
膝や関節痛に悩む人は、天気の崩れがわかるという話しをよく聞きます。その精度は、気象庁レーダーを凌ぐほど・・とは大げさですが、そのくらいわかるそうです。なぜ、レーダーのようにわかるんでしょうか。
TBS「駆け込みドクター!」では、ひざ痛になりやすい人の見分け方、足の感覚レーダーの仕組みなど、ひざ痛の予防と治療するための最新情報をまとめてくれました。
体重計とトイレットペーパーという意外なもので、ひざ痛が予防できるそうですので、ぜひやっていてくださいね。
駆け込みドクター!で紹介していた内容
秋野暢子さんは、毎日10km走るスポーツウーマンです。しかし、その脚は変形性膝関節症でした。戸田整形外科リウマチ科クリニック 戸田佳孝先生がひざ痛の対処法を教えてくれました。
関節に関する健康クイズ
雨が降ると古傷が痛むのは雨のせい・・・X
気圧低下のせいです。気圧が下がるとストレスでヒスタミンが増えるため痛みを敏感に感じるようになります。
風邪をひくとふしぶしが痛くなる原因は、細菌やウィルスのせい・・X
免疫細胞の働きで、関節の痛みを発生させます。節々が痛むのは免疫細胞と闘っている証拠です。
屈伸すると音がなる原因は骨が鳴る・・X
屈伸すると関節の滑液の中に空気が発生し、それがはじけて音が鳴ります。指がなるのも同じ理由です。ぽきぽき音がして痛みを生じる場合には、病院へ行ってください。
歯ぎしりの圧力はサメの噛む力と同じ・・◎
歯ぎしりの力は、300kgでサメと同じだそうです。起きているときは、体重並みの70kg程度の力しかでないそうです。
ひざ痛の原因と脚の感覚レーダー
歩いている時は体重の3倍、階段を降りるときは体重の6倍の負荷がヒザにかかっています。その負荷のため長年の間に軟骨がすり減ってきます。
実は、軟骨は胎児の時にできたもの一生使っているため、一度軟骨がすり減ると二度と元に戻らないそです。
加齢による軟骨のすり減りはひざの内側に起きやすく、その結果O脚になりさらに症状が進行してしまいます。O脚を防ぐには、矯正用の中敷きを使うといいそうです。
膝が痛みがあると「脚の感覚レーダー」が鈍くなってきて、つまづきや転倒などが起きやすくなります。脚の感覚レーダーとは、脚の位置や動き、角度を感知する器官で、足元を見なくても歩けるのはこのレーダーのお陰だそうです。
ひざ痛の人で感覚レーダーを戻すには、ひざに強めのサポータを巻くといいそうです。
40歳を過ぎるとだれでも半月板が割れ始めるそうです。しかし、脚の筋肉がしっかりしている人は、痛みがでません。つまり、ひざ痛を防ぐには、膝を伸ばす筋肉を鍛えることが大事です。
ひざ伸ばし力チェック
体重計、トイレットペーパー、細めのスプレー缶を用意します。トイレットペーパーの中心にスプレー缶を入れて、体重計の上に置き、その上に膝をのせ体重計の目盛りで計測します。
①膝をのせ力を抜いて座り目盛りを読む(足の重さの測定)5秒間
②膝の裏でトイレットペーパーを押し込みその時の目盛りを読む(5秒間)
②の目盛り-①の目盛り=膝の伸ばし力
膝の伸ばし力は、男性15kg以上、女性13kg以上なら大丈夫。それ以下なら、足の筋肉を鍛える必要があります。
ひざ伸ばし力を鍛える方法
膝の下にタオルを入れ、力をいれてタオルを5秒押しこみます。
1セット20回、1日2セットが目標です。ひざや関節の痛みを解消するには、納豆を食べるといいそうですよ。今や納豆は健康の万能食品ですね。