NHK Eテレの「名医にQ」で、変形性膝関節症の治療法、
対処法、改善法などを2週にわたり紹介していました。

変形性膝関節症は、中高年の、とりわけ50歳以降女性の方が
発症することが多い病気で、見ていても本当に辛そうです。

膝関節のクッションの役目をする関節軟骨や半月板が傷み、
炎症などが起こって痛みがでてきます。

名医にQでは、負の連鎖で歩けなくなってしまう
危険性を指摘していました。

【負の連鎖】
①小さな痛み ②動かなくなる ③体重が増える ④筋力が落ちる
⑤膝への負担が増す ⑥痛みが大きくなる
これをどんどん繰り返し最終的には歩けなくなってしまう という悪循環です。

その対処法として3つの方法を挙げていました。

①運動療法
 膝に負担をかけずに行う痛みをとる運動で膝周りの筋力をアップする。
 番組では「脚上げ体操」を紹介・・寝た姿勢で片脚はかるく膝をまげ
 反対側の脚をまっすぐ伸ばし、床から10cmあげ5秒静止し降ろして3秒休み。
 これを20回1セットとして朝晩1セットずつ
 ※脚上げ腹筋の片足ずつのような感じです。

②ダイエット
 膝の大敵はやっぱり体重です。歩く時は体重の約2倍の負荷が膝にかかると
 いわれていて、体重を落とすだけで膝痛が治るケースもあるとか・・。
 摂取エネルギーを無理なく減らす方法として
   1.野菜→肉・魚→ごはんの順番で食べる
   2.油は計量して使う
   3.買い物は満腹の時にする
   4.何か食べたくなったら5分くらい食べ物から目を離す
   5.ながら食べはやめる6.食事は寝る3時間前までにすませる
 という地道で涙ぐましい方法を紹介してました。
 ※体重はすべての健康のバロメータですね。

③薬
 痛み止めで、とりあえず痛みを止め動けるようになる
   「消炎鎮痛薬」・・非ステロイドの一般的な痛み止めです。
   「解熱鎮痛薬」・・解熱剤ですが鎮痛効果もあります。
   「抗てんかん薬」・・・神経過敏からく痛みに効果があります。
   「抗うつ薬」・・・精神的な要素からくる痛みに効果があります。
 これは病院で処方してもらいます。
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とにかく、いずれかの方法で「痛み」を和らげ、負の連鎖を断ち切れば
①痛みが減る ②動けるようになる ③体重が減る・筋力がUPする 
④痛みが減る ⑤丈夫な足腰になる ⑥健康長寿というように
正の循環がおこってきます。

女性の場合には、閉経するとホルモンバランスが崩れ、太りやすい体質
になるという指摘もありますが、肥満は、健康、美容、すべての面で
女性にとって大敵ですよね。(^^;)

日本人には、推定2530万人の変形性膝関節症の人がいて
この背景に、肥満、高血圧、耐糖能以上、脂質異常などの
生活習慣病が大きく関係しているとのレポートもあるようです。
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膝の周りの筋肉の強化には、椅子に腰掛けて片足ずつ水平にあげる方法、
時間がとれるかたには、下半身の強化とダイエットが同時にできる
水中ウォーキングなども広く知られる対処法です。

歩くことは、アンチエイジング、健康、美容、長寿のすべてに繋がります。
さあ、毎日1万歩を目標に頑張りましょう!