自己の免疫システムに障害によって関節の痛みや炎症などの
症状に悩まれる膠原病などのリウマチ性疾患の方は
80万人~100万人いるといわれています。
特に30歳から50歳位の女性の方の発症が多く、
関節痛・関節炎・筋肉痛・内臓病変・発熱・皮疹・倦怠感などの
全身疾患がおこり、毎日家事をこなす女性の方にとっては
とっても辛い病気の一つです
今まで、決定的な治療法はなく、抗炎症薬と、リンパ球の活性化を
抑える抗リウマチ薬で行われてきました。
この自己免疫反応の原因とされる「たんぱく質」の働きを抑える有機化合物が、
2012年4月、九州大生体防御医学研究所の福井宣規主幹教授らの
チームにより発見されました。
免疫の異常反応は、リンパ球内の「DOCK2」というたんぱく質が
別のたんぱく質を活性化させることにより起こるもので、
今回の発見は、この原因となる「DOCK2」の働きを抑えることが
できる有機化合物を特定したとのことです。
この発見は、多くの女性を苦しめてきた「リウマチ」や
「膠原病」患者の方にとっては、待ちに、待ち望んでいた朗報。
一刻も早い「新薬」の発売に期待したいですね。