予約殺到!すご腕の専門外来で紹介された骨盤底筋トレーニングはカエルのポーズとネコのポーズでした。

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尿漏れには、いくつかのタイプがあります。腹圧性尿失禁と、過活動膀胱の一種である切迫性尿失禁です。

腹圧性尿失禁は、骨盤底筋の衰えが原因です。膀胱に尿を溜めるときには骨盤底筋が締まっている状態です。尿がたまり膀胱が広がると、それが脳に伝わり、骨盤底筋を緩める指令が出て、尿道が開き尿が排出されます。

ところが、加齢や出産の影響などで、骨盤底筋が緩んでいると、ちょっとの腹圧でも尿が漏れてしまいます。現在は尿漏れの経験がない中高年の女性でも、その多くが予備軍とされています。

腹圧性尿失禁は、病気やストレスなどで神経回路に異常が生じ、脳が膀胱の活動を制御できなくなります。これは、若い女性にも起こります。

女性医療クリニックLUNAの関口由紀院長によると、どちらにも効果があるのが、排尿日記だそうです。毎日の尿の回数・量・時間などを記録することで、排尿を意識し、不必要な排尿が減ると言います。

現在の女性の骨盤底筋が衰え、尿漏れが増えているのは、生活環境の変化が原因とも言われています。一昔前は、和式便座でしゃがんで用をたしましたが、この行為は、スクワットにも匹敵し、1日何回もしゃがむことで骨盤底筋が自然と鍛えられていたようです。

洋式便座が普及し、日常の中でしゃがむ行為が少なくなっています。意識的にトレーニングを行い、骨盤底筋を鍛えると良いですね。

LUNAの関口由紀院長がおすすめするトレーニングです。

●カエルのポーズ
1.仰向けに寝て、足を広げ左右の足の裏をつけます
(カエルのイメージで)
2.排便を我慢するイメージで、肛門を締めます。

尿漏れがある人は、1日に30~40回繰り返します。尿漏れの予防では、1日10回行います。

●ネコのポーズ
1.足と手を肩幅に広げ、四つんばいになります
2.手首に膝(ひざ)をつけます
3.息を吐きながらお尻を後ろに引き、尿道と膣を締めます

1日10回行います。