東大と京大、すべての分野において日本のトップを競う大学ですよね。
最近は、ips細胞の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を授賞するなど、京大のほうが多く話題にでているようですので、東大もうかうかしていられないのでは、ないでしょうか。
世界一受けたい授業(日本テレビ)では、東大と京大、老いを予防するには、どちらの健康法が効果あるのか対決をします。
東京大学、鄭雄一先生が提案するのは、東大式骨健康術。鄭(てい)先生は、骨の成分であるリン酸カルシウムの粉を使い、3Dプリンターで人工骨をつくる研究をしている骨の専門家です。
体を支える骨を強化すれば、老いない体をつくることができるといいます。
一方 京都大学 森泰生先生が提案するのは、血管健康術。森先生は、酸素を全身に運ぶ役目の血管を若く保つことが老化防止のカギだと語ります。
特に、動脈硬化は全身に血液を運べなくなるばかりか、命に関わる重大な病気を引き起こします。その血管を柔らかくするカギが、一酸化窒素だそうです。
老化世代になってしまい、その両方とも失いつつある私たちにはどっちも必須のもの。老いを防止するための健康法は、ぜひ覚えておきたいですね。
老化防止に血管が大切なわけ
●血液を入れ替え脳の機能を回復
若いマウスの血液を年寄りのマウスに輸血すると、脳の機能が改善し学習能力、記憶力が高まるということがわかりました。この事実は、将来、人にも応用できるのでは、と期待されているそうです。
血管で最も怖いのは動脈硬化です。動脈硬化になると、心筋梗塞や脳梗塞など、いつ起こしてもおかしくない状態になってしまいます。それを防いでくれるのが、一酸化窒素(NO)。一酸化窒素は、血管に作用して血管を拡張し動脈硬化を防いでくれます。
●ニンニクを食べ血管を拡張させ動脈硬化を防ぐ
実は、一酸化窒素と同じ働きをし血管を拡張してくれる食べ物があります。それは、にんにくです。
ニンニクに含まれているアリシンという成分が血管を拡張させ動脈硬化を防いでくれます。ニンニクには、ダイエット効果や、血流改善により発毛効果もあります。
1日に、にんにく1片食べるだけで効果があるそうですよ。
●ハグをすることで血流改善の効果
日常生活の中でも、取り入れることで血流の改善を図る行為があります。それは、ハグ(抱き合う)です。
ハグをした時のドキドキ感と、抱き合ってからのリラックス感が血流を改善してくれます。ドキドキ感とリラックスのギャップが大きいほど、一酸化窒素が増え効果があるそうです。
老化防止に骨が大切なわけ
●骨の老化の危険信号は口元のシワ
骨の状態を、外から判断する方法があります。それは、口の周りのタテジワです。口の周りのたてじわは、顎周辺の骨がやせ細った証拠で、骨の赤信号だそうです。
骨は、毎日全身100万から200万ヶ所でミクロレベルの骨折と修復を繰り返しています。そして約10年たつと、全身の骨はまるごと入れ替わってしまうそうです。
●寝たきりはガンや心筋梗塞と同じくらい危険
骨がスカスカになってしまうと骨折しやすくなり、寝たきりになってしまいます。1週間の安静で全身の筋肉は約10%落ちてしまい、内蔵などにも影響を与えてしまいます。
そのため骨折による寝たきり高齢者は、そのまま亡くなる可能性が高いと言われており、寝たきりは、ガンや心筋梗塞と同じくらい危険とされています。
●骨の健康にはマラソンはよくない
骨の健康のためにやってはいけない運動があります。それはマラソンです。骨の丈夫にするには、骨に刺激を与えることですが、激しすぎる運動は、軟骨を痛めてしまい将来運動機能に障害がでてくる可能性があります。
●骨によい運動はインターバルウォーキング
インターバルウォーキングとは、速度の緩急をつけて歩くことです。早歩き20秒、ゆっくり歩き10秒、これを10回繰り返すだけで、1時間程度の運動と同じ効果があるそうです。
部屋の中でもいいそうです。時間は、わずか5分ですから、毎日の生活で取り入れたいですね。