任天堂の社長、岩田聡さんが7月11日、55歳で若さで亡くなられました。

岩田聡さんは、今から30年前の東京工業大の学生の頃から、天才的なゲームプログラマーとして知られていたそうです。

学生時代に、ハル研究所という社員数人の会社でアルバイトをし、そのまま就職して社長になります。

ハル研究所では、「星のカービィ」などのヒット作をつくり、任天堂社長の故山内溥氏に請われて2000年に任天堂に入社し、2年後の2002に任天堂社長に就任しました。

就任後は「ニンテンドーDS」や「Wii」を世に送り出し、世界中で大ヒットさせた方です。

アップル社のスティーブ・ジョブズ氏をはじめ、天才的な方が短い生涯を閉じてしまい残念でなりません。

ご冥福をお祈り申し上げます。

胆管腫瘍とは

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<東京医科歯科大学 肝胆膵外科さんのHPよりお借りしました>

岩田社長を襲ったのは、胆管腫瘍と発表されています。胆管腫瘍は、胆汁の流れる管にできる癌です。

胆汁は肝臓でつくられます。肝臓に張り巡らされた細い枝のような管が合流して一本の太い管となり、すい臓を通って十二指腸へと胆汁が流れていきます。

肝臓の中にある胆管は「肝内胆管」、肝臓から外にでた胆管は「肝外胆管」といいます。

この胆管の上皮の部分に悪性腫瘍ができるが、胆管がんです。

胆管がんの症状

●胆管が腫瘍で細くなり胆汁が流れにくくなるため、黄疸が起こります。

●血液中のビリルビン濃度が高くなり、尿が茶色っぽくなったり、全身のかゆみがおこります。

●胆汁が腸に流なくなるため便の色が白っぽくなります。(便が黄色いのは胆汁の色です)

●みぞおち部分や右脇腹の痛み、体重減少、発熱、食欲不振、全身けん怠感などの症状があります。

診断

黄疸や尿の黄染などの自覚症状、健康診断での血液検査、超音波検査などで発見されます。

まず、血液検査と腹部超音波検査を行います。さらに、超音波内視鏡検査、CT検査やMRI検査を行ってがんの存在や広がりを調べます。

また、胆管に直接造影剤を注入してX線撮影する内視鏡的逆行性膵胆管造影や、ファイバースコープで直接胆管を観察する胆道鏡などの検査を行うこともあります。

治療

胆管がんの手術は、とても複雑で難しく難易度の高いレベルにあります。

進行によりI~Ⅳ期に分類されます。Ⅰ期からⅢ期までの治療は外科手術が基本となります。

手術が困難な場合や体力がない場合には胆道が閉塞しないようにして、化学療法を行います。

治療成績

日本では、1年で20000人ほどが発症し、胆管がんは男性が多く発症する傾向にあるようです。

病期I期では、生存率100%、Ⅱ期でも5年生存率85.7%ですが、Ⅲ期、Ⅳ期では、2年生存率は約50%だそうです。

胆管腫瘍になる原因はよくわかってないそうです。また、早期発見が難しく、5年生存率もすい臓癌についで成績は悪いようです。

発見は、黄疸などの自覚症状に加え、血液検査やエコー検査で見つかることが多いので、毎年の検査は必ずやっておきたいですね。

一般的な健康診断では、エコー検査がないので、オプション追加で依頼しておくと安心ですね。追加料金は4000円程度でできるようです。