北斗晶さんは、毎年検診したいたのにもかかわらず,2.5cmの乳がん腫瘍が見つかり、多くの女性に衝撃を与えました。

1年もたたないうちにガンが2.5cmまで成長し、リンパ節にも転移、右乳房を全摘出をよぎなくされました。

北斗晶さんの乳がんは、私たちの知っている乳がんと、いったい何が違ったのでしょう。

バスト

TBS「私の何がイケないの?」では、同じ乳がんとなり闘病生活を送った、アグネスチャンさん、園田マイコさん、 小林アナさん、3人の芸能人に、そのすべてを話してもらいました。

乳がんから身を守るためには

乳がんの患者数は10年で約5倍に増えています。北斗さんのガンは2.5cmのしこりと、リンパ節への転移が見られました。

北斗さんの場合には、乳頭のすぐ下にしこりができていました。この場所は、ブラインドスポットになっていて見つけにくいところでもあるそうです。

このような場所のガンを発見するため、アメリカでは、現在3Dマンモグラフィーを使い立体的に検診を行っています。

しかし、日本にはまだ3Dマンモグラフィー受けられる場所はないそうです。

①定期的な検診を受ける
乳がんの検診には、視診、触診、マンモグラフィ、超音波の検査があります。乳がんには、数ヶ月で数センチになるレアなケースもあります。
ポイントは同じ病院で検査を受けると、前回のデータと画像比較できるので、見つけやすくなります。

②月に一度の自己検診
乳頭位置、張りがないか、しこりがないかなど自分で鏡を見て、触診し確かめます。乳房の柔らかくなる月経終了後に行うといいそうです。

乳がんから身を守るには、定期的な検診と自己検診が必要です。どうしても検査に行けない人は、自宅で簡単にガン検査ができるデメカル血液検査キットのようなものもあるので、なんらかの方法で必ず確認してください。

乳がん治療と乳房再建で数々の実績のある岡山大学病院

岡山大学では、2008年女性医師をメインに乳がん治療再建センターを設立しました。

高度な技術が必要な、自分の皮膚を使った乳首の再建手術も行っています。

また、術後のケアとして、下着会社と女性用ブラジャーを共同開発し、再建したシリコンの乳房が変形しないように胸に負担をかけないブラジャーを作っているそうです。

このブラジャーは、人それぞれに合わせて、サイズ、形が3000種類から選ぶことができます。

園田マイコさん(46)の乳がん

●ガンの状態
39歳の時に発見
右乳房乳頭丈上部に2cmのガン、乳房温存手術

・手術時間2時間
・温存で残ったのですが、乳房で熱さは感じない。
・血液が十分に行き渡らないため、色もちょっと変。

●術後の処置
・転移の危険があるがんだったため、再発予防の治療を受ける
・放射線治療19回
・5年間のホルモン療法
・抗がん剤治療 3ヶ月に渡り合計4回

●副作用
・吐き気、味覚障害、便秘
・飲みはじめて1週間後に髪が大量に抜ける
・思い切って、髪を全部剃ってしまい、モデル業を続けた

●支えとなったもの
・シングルマザーで子育をしていて、一人息子は反抗期だった
・あまり口も聞かない息子に思い切り話したら、黙って抱きしめてくれ「僕がサポートするから大丈夫」と言ってくれた。
・そのとき、「この子のために絶対死ねない」と思った。

アグネスチャンさん(60)の乳がん

●ガンの状態
52歳のとき発見
右乳房に4ミリのがん、乳房温存手術

●術後の処置
・転移の危険があるがんだったため、再発予防の治療を受ける
・最初は放射線治療(1回7000円)を39回
・その後5年間毎日ホルモン療法を行う

●副作用
・ムーンフェイスになって顔がパンパンに
・ほてりや多量の汗、1日2回パジャマを着替える毎日
・関節痛が全身を襲い身動きがとれない

●支えとなったもの
・三人の息子がいて、一番小さいのはまだ11歳だった。
・治療がツライときや落ち込んでいるとき、自分でインターネットから探したジョークを言って笑わせてくれた。
・子供のためにも負けるわけにはいかないと思った。

小林アナさん(33)の乳がん

●ガンの状態
31歳のときに発見
しこりはないが、乳房全体に点在している可能性。乳房同時再建手術

・手術時間3時間
・乳房全摘出と聞いて、放っておいてガンが進行して死んでもかまわないと思った。
・しかし同時に再建できることを聞いて前向きになれた。
・同時再建手術にかかった費用、2年前は保険適用外だったため100万円。
・2014年に保険適用が認められ高額療養費制度により、費用が軽減

●術後の処置
・一切なし

全摘出してしまったこと、がんの数は多いが乳腺の中だけで浸潤していなかったことから、再発のリスクは少ないと判断される。

●支えとなったもの
・がんの告知を受けたとき母に電話したとき「ああ、そうなの。きょうの夕方ラジオでしょ。とりあえずカンバって仕事へ行って来なさい」と言われ、気落ちが落ち着いた。
・実は、母も20年前に乳がんのため左胸を摘出していた。
・あんなツライ思いをした母が言うなら大丈夫だろう、という気持ちになれた。

北斗晶(48)さんの乳がん

●ガンの状態
48歳で発見
右乳房の乳首の下に2.5cmのガン、リンパ節に転移。右乳房全摘出

・思っていたより腫瘍が大きくなったので、余計に切除した
・結婚記念日に覚悟を決めなくなった胸を見て泣いていた

●術後の処置
・放射線治療とホルモン療法、
・その後、抗がん剤が予定されているそうです。

●子供への告知
・手術前に、3人の息子を集めて「余命1ヶ月の花嫁」というDVDを見せた。
・その後、「実はね、ママは今の人と同じ病気なんだ」と話した
・最初子供たちは言葉がでなかったが、長男が「ちょっとわかっていたよ」と言ってくれた。

北斗さんは、「がんになったのが、子供たちじゃなくて私でよかった・・」
「でも、ママは子どもたちの白髪の生えた姿を見たいな・・」と言ったそうです。