NEWSアンサーで紹介されたがんの最新医療。

東京大学大学院 片岡一則教授が研究している、がんにピンポイントで投薬できる「ナノカプセル」です。

抗癌剤を極めて小さなナノカプセルに入れ、直接がんの細胞を狙い撃ちします。

水と油を融合させる界面活性剤の一種と抗癌剤を混ぜると、科学反応を起こして、自然と抗がん剤と包み込むナノカプセルができます。

ナノカプセルの大きさは、直径50ナノ、髪の毛の太さのおおよそ2000分の1です。

血管を通るナノカプセルは、正常な細胞には反応せず、がん細胞の周りに行くと、カプセルが壊れ抗癌剤が放出されると言います。

このナノカプセル投薬は、多くの患者さんに使え、ピンポイントで治療でき副作用が少ないのがメリットです。

数年後の実用化を目指し、乳がん・すい臓がんなどの抗がん剤で治験が進められています。

がん細胞を狙い打つピンポイント治療は、より多くの人の患者さんを救うことになりそうです。