川島なお美さんが、54歳と言う若さで亡くなったことは、同じ世代の私にとってはとてもショックでした。

先日とても痩せ細った状態の川島さんを拝見した後すぐの訃報だったので、余計衝撃的でした。

川島さんは、肝内胆管癌が判明したとき、すぐに手術をしませんでした。信頼できる医師に出会うまで決断がつかなかったようです。

また、手術前も手術後も抗がん剤などの化学療法をせず、民間療法などを選択し、ギリギリまで女優として仕事をすることを選びました。

最近では、ガンが判明したときに、抗がん剤の治療を受けるか拒否するか、大きな話題になっていますよね。

抗がん剤治療

抗がん剤の治療は、がんのタイプや進行状況、患者さんの体力など色々なことを加味して医師と患者と良く話し合ったうえで決めるのが理想かと思います。

人によっては(特に抗がん剤が合わない人)、非常につらい治療になりますので、どんなふうに生きたいか?を良く考えて決断するのが良いのでしょうね。

また、がんの種類によっても治療方針が違ってきますが、川島さんの肝内胆管癌は非常に難しいガンとされてます。

まず、肝内胆管癌は自覚症状がなく検査でも見つかりにくいガンの1つです。発見されたときは、ステージが進んでいることが多く、5年生存率が非常に低いガンです。

乳がんや胃がん、大腸がんなどのガン検診は比較的ポピュラーなものになり、自覚症状や治療法などがんに対して知識がある人も増えてきました。

しかし、肝内胆管癌になると、良く理解できないのが現状です。また、他のガンより効果のある抗がん剤が圧倒的に少ないと言います。

たとえば、乳がんの場合は、30種類くらいの薬があるのに対して、肝内胆管癌は研究中の物を含めてもせいぜい5種類くらいしかないそうです。

そうなると、抗がん剤の治療を受けても、うまくいかないケースも多くなり、苦しむだけと言う結果になりかねません。

いずれにしても、早期発見し早期治療が、ガンの基本中の基本であることは事実です。

どうしても時間がとれない方や病院へ行くのが怖い方は、自宅で簡単にガン検査ができるデメカル血液検査キットのようなものもあるので、なんらかの方法で必ず確認してみてください。

ガンが発覚したあと川島さんがすぐに治療に取り掛からなかったことで、死期が早まったとみる人もいますが、抗がん剤を受けた場合、川島さんの寿命がどれくらい伸びたかは、医者でも分からないこと。

もしかしたら、あと数年は生きられたかも?とも思いますが、治療することで苦しむ時期が長く、生活の質を落として、やりたいこともできないのでは、女優として最後まで舞台に立ちたいと思った川島さんの選択は間違っていなかったのかもしれません。

川島さんがこれらのことを知り尽くしたうえで、手術以外の治療を拒否したのかどうか分かりませんが、ガンの種類によってはまだまだ治療が難しいことを再認識しました。

川島なお美さんのご冥福をお祈りします。