長谷直美さんと言えば、私たちと同じ世代の56歳。1970年代には絶大な人気を誇っていました。人気番組の青春ドラマのヒロインで、彼女のファンはたくさんいました。
そんな長谷直美さんですが、1994年に外資系会社勤務の男性と結婚し、95年に女の子をもうけました。その後2010年に離婚。昨年の同番組で17年ぶりに芸能界復帰をはたしました。
ところが、同番組の企画で受診した初めての人間ドックで大腸に2~3センチの腫瘍が見つかり、悪性腫瘍と判明しました。
幸い早期発見だったことと、最新医療手術を受けたため、現在は元気に回復しているようです。
しかし、がんと言えば死を想像する病名です。彼女の場合、祖父が胃癌、父が肺癌で亡くなっているため、その恐怖は計り知れないものだったと思います。がんは体質もあり、がん家系の人は注意が必要です。
そんな不安におびえる彼女ですが、たった一人の娘は海外で暮らし、助けてくれる人は誰もいなかったようです。彼女は、「娘にとって私は誇りに思えない母親」と漏らしていることから、親子の間には何か確執があったようです。
誰にも頼れない状態で、シェアハウスの5畳の部屋でたった一人の癌との戦い。さぞかし怖かったと思います。
彼女の心の葛藤や、大腸がんの最新医療手術に臨み元気に回復するまでの様子は、私たちへ何かを与えてくれると思います。
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長谷さんが受けた大腸がんの最新手術は、内視鏡的粘膜下層剥離術と言うもので、大腸がんの新たな治療法として、国内では昨年4月から保険が適用になりました。
この手術は、お尻から内視鏡とともに注射器を挿入し、腫瘍の粘膜層にヒアルロン酸を注入、根元から腫瘍を浮き上がらせます。そして、浮き上がらせた腫瘍を根元から電気メスで切断するというものです。
長谷さんの場合、腫瘍が大きいため電気メスで切除すると時間がかかり身体の負担も大きいことから、浮き上がらせた腫瘍を根元から電気メスで半分だけ切除し、スネアと呼ばれるワイヤーで腫瘍のくびれをひっかけて切除する方法をとりました。
彼女の腫瘍を取り除いた担当医師は、大腸肛門外科の富木祐一医師。
術後のケアは、
①3か月に1回血液検査
②半年に1回CTスキャン
③年に1回内視鏡検査
再発を食い止めるためには、これだけのケアが必要です。
富木祐一医師によると、彼女の場合、検査が2年遅ければリンパ腺に癌が転移し、命を落とす危険性があったそうです。
長谷さんは、離婚してフランスにおいてきた娘に、母親失格では?と連絡を取れませんでした。しかし、手術後、番組に出演した長谷さんに娘のメールが届き、親子のきずなを再確認することができました。
彼女は、これからも日本で仕事を頑張るそうです。