最近は、テレビ番組の企画で芸能人の健康診断が行われ、重要な病気が発覚する方が増えています。
ガンのような自覚症状のない病気の場合には、健康診断を受けるタイミングがその後の人生に大きく関わってきます。
元中部日本放送のアナウンサーで、現在はテレビ朝日「モーニングバード!」のリポーターとして活躍している原元美紀さんが、まさしくそのケースです。
主治医が見つかる診療所(テレビ東京)で、その体験を話してくれました。
原元さんは、1996年フリーに転身後、2006年の朝のワイドショーで偶然、PET検査の体験受診を受けました。
結果はPET画像には異常が発見されなかったのですが、便潜血検査が陽性で、腫瘍マーカーの数値が高いという結果がでてしまいました。
心配になり近所の胃腸クリニックで精密検査を受けたところ、便潜血検査、腫瘍マーカーとも陰性との結果がでて、そのまま安心していたそうです。
しかし、顔色は悪くなり3日に1度の頻度で血便がでるようになり、とうとう取材先の福島で下血してしまいます。
心配した夫からの「病院にいかなければ離婚するぞ」の言葉におされ、病院で大腸内視鏡検査を受けたところ、2センチのポリープが発見されました。
病理検査の結果は悪性、つまりガンでした。粘膜下層にとどまっているステージ1の段階だったのが幸いで、即手術により切除されました。
その後、原元さんの頭には「がん再発」の言葉が常にあり、心が落ち着く日がなかったそうです。
そんな不安を支えてくれたのが、がんを経験した芸能人の先輩たち、鳥越俊太郎さん、山田邦子さん、倍賞千恵子さんなどでした。
山田邦子さんは、がん経験者の著名人に呼びかけ「スター混声合唱団」を結成、がん撲滅のキャンペーン活動を行っています。
メンバーには、鳥越俊太郎さん、倍賞千恵子さん、音無美紀子さんなど、そうそうたる方が集まっています。原元さんもその活動に参加しています。
また自らも、ブレイブサークル大腸がん撲滅キャンペーンのメインサポーターとして活動しているようです。
偶然の検査と夫の言葉が、原元さんの命を救ってくれたんですね。