年々増えているがん患者数。平均寿命が伸びるに従い、がんで亡くなる方も増えているそうです。

昔は、がん化する前に人の寿命が尽きていたため、数が少なかったという話しを聞いたことがあります。長寿命か、癌か・・なんか、複雑な気持ちですよね。

近年は、ips細胞や遺伝子解析により、がんのメカニズムが飛躍的に解明されつつあり、がんと人類の最後の闘いの段階まで進んできているようです。

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病魔であるがんとの闘いは医療機関に任せるとして、私たちには、がんにかからないよう予防することで、がんと闘うことができます。

そこで、数々の研究や臨床データなど科学的根拠に基づいた「がん予防最新版」を、国立がん研究センター津金昌一郎先生が「世界一受けたい授業」で教えてくれました。

医療機関と個人個人がタッグを組めば怖いものなし。人類とがんとの闘いを、一刻も早く終わらせられるよう頑張りましょう。

ここから番組紹介の内容です

日本人は、がんは遺伝すると思っている人が多いですが、実は遺伝が原因でがんになる人の割合は、全体の5%程度にすぎません。
アンジェリーナ・ジョリーさんの場合には、その5%であることが判明して手術をしているそうです。

がんになる3大リスク要因

①喫煙
リスクが確実にアップ・・・食道がん、肺がん、すい臓がん、子宮頸がん、胃がん
リスクがほぼ確実にアップ・・・肝臓がん
リスクアップの可能性あり・・・乳がん、大腸がん

肺がんの死亡者数は年間7万人で、たばこを吸わない受動喫煙でもほぼ確実に肺がんのリスクが高まってしまうそうです。

②アルコール
リスクが確実にアップ・・・食道がん、肝臓がん、大腸がん

過度の飲酒はさけて適量の飲酒を心がけてください。毎日飲む人は、ビール大瓶1本、日本酒1合、ワイングラス2杯程度です。

また、熱いものを飲んだり食べたりすると、食道の粘膜を傷つけ食道がんのリスクが高まるので、なるべくふうふうして冷まして食べてください。

③太りすぎ
リスクが確実にアップ・・・乳がん
リスクがほぼ確実にアップ・・・肝臓がん、大腸がん

女性の場合には、閉経後の乳がんのリスクが更にアップします。

40歳以上の中高年男性で、もっとも癌になりにくい体形は、ぽっちゃり型です。

体形の目安としてBMIを参考にします。厚生労働省の標準体重のBMIより、ちょっと多めで、男性は21.0-26.0、女性は21.0-25.0のぽっちゃり型だそうです。

それ以外の要因

大腸がんの予防するには、牛、豚、羊などの赤肉、ハム・ソーセージなどの加工肉を、1日平均100g以下にしてください。

また、運動をするとほぼ確実に大腸がんを予防することができます。歩行や掃除など1日60分以上の運動で、目標は1日8000歩以上、あせをかく運動を週に60分程度するといいそうです。

野菜と果物を1日400g摂るとガンの予防効果があります。

そのほか、
①子供の頃から運動をしないと、がんの発症リスクを高めてしまいます。
②他人の使ったカミソリを使うと肝臓がんのリスクが高まります。
③肝臓がんの予防に、コーヒーが効果があるそうです。