麻木久仁子さん49歳は、2012年10月、両方の胸に乳がんが発見され手術を受けました。麻木さんの癌は、幸いにもステージ0でした。

40歳から、毎年、人間ドックは行ってました。でもマンモグラフィ検査は、あまり受けていなかったそうです。

麻木さんがマンモを受けなかったのは、自分の乳房が小さいため、乳がんとはまったく無縁だと思っていたからだと言います。

人間ドックの申し込みのとき、ママ友がガンになったということを思い出し申し込んだところ、左右の乳房にガンが見つかりました。

麻木さんのガンは、ステージ0の「非浸潤ガン」でした。非浸潤ガンとは、癌細胞が乳管内に溜まっている状態で、転移の可能性が非常に低い超早期がんです。10年生存率は、約95%。

約1か月半にわたり、放射線治療をし、現在は、再発防止のためにホルモン剤による治療を行っています。早期発見すれば、ガンの手術も本当に簡単にすむと麻木さんは言います。

麻木さんのステージ0は、医学の進歩によって発見されたもの。ステージ0は、かつては10%、現在は15%程の割合で見つかります。やがては、2割、3割が見つかるような時代になると言います。

ガンには、ステージⅠ~Ⅳまでありますが、ステージⅠの場合、5年生存率は98%、それがステージⅣになると、乳がんの場合35%、胃がんは7.5%、大腸がんは15.0%に下がってしまいます。この数値を見ると、いかに早期発見が大切かが分かりますね。

かつてのマンモグラフィで石灰化が見つかり、良性と言われた人は、3年ごとのマンモグラフィを受け、それ以外の方は、触診と超音波で早期に発見することは可能だと言います。婦人科の癌は毎年検査を受けたほうが良いそうです。

友達が何人ガンになっても、私は大丈夫と思うのが人間です。ぜひ、マンモグラフィ受けてくださいと麻木さんは力説していました。