冬になると、どこの家庭にもこたつの上にいつもみかんがありましたね。
私の家では、みかんをダンボールで買ってきましたし、夏は「冷凍みかん」を、電車の中でよく食べてた記憶があります。
日本のみかん消費量はどんどん落ちてきて、家庭の果物の王座を「バナナ」に奪われずいぶんたつそうです。
みかんをたくさん食べると、手にひらが黄色くなりますよね。
それは、みかんの黄色い色素である、「βクリプトキサンチン」という成分が血液や皮下脂肪に取り込まれ、皮膚の上から透けて見えるために起こります。
βクリプトキサンチンは、ニンジンの「βカロテン」やホウレン草の「ルテイン」などと同じカロテノイドの仲間だそうです。
この「βクリプトキサンチン」には、体を健康にする、いろいろな効果があることがわかってきて、今世界中で注目され研究が進んでいます。
茨城県つくば市にある果樹研究所では、いち早くみかんのβクリプトキサンチンに注目し、長年にわたり効果を検証してきました。
その結果、肝機能障害や動脈硬化の防止のほか、閉経後の骨粗鬆症(こつそしょうしょう)に対して大変有効があるというデータをまとめ、2012年12月20日米科学誌プロスワンに発表しました。
女性が閉経するとホルモンのバランスが変わり、骨粗鬆症にかかりやすくなります。
しかし、みかんをいっぱい食べている浜松市三ケ日町の高年齢の女性には、骨粗鬆症になる人が少ないことに注目。
調査した結果、みかんを毎日食べていて、βクリプトキサンチンの血中濃度が高い女性は、そうでない人に比べ骨粗鬆症にかかるリスクが92%減るということがわかったそうです。
βクリプトキサンチンは、温州ミカンの果肉に多く含まれているのですが、同じ仲間のオレンジには1/10、レモンやグレープフルーツには全く含まれていないそうです。
ということで、今冬は、骨粗鬆症予防、ビタミンCもたっぷりで美容効果もあるみかんをいっぱい食べて、健康生活と美を手にいっしょに手に入れましょう!(^-^)v