最近増えている食物アレルギー。大人でも子供でもこの食物アレルギーに悩んでいる人は多いそうです。
あのニュースで得する人損する人で紹介されていた、アレルギー原因の食物をあえて食べて治療する経口免疫療法。この治療を行っているのは、あいち小児保険医療総合センターです。
こちらの病院では、医師の完全監視下の元、アレルギー物質を少量から食べ始めだんだんと量を増やしていき、最終的には食べてもアレルギーを起こさないレベルまで持っていくという治療を行っています。
はじめに紹介されたのは、小麦粉にアレルギー症状を示す少女。少女は、少しずつ量を増やしながらうどんを食べ続け、4日目に2.8gを食べた終えた一時間半後、蕁麻疹を発症します。少女は、辛い痒みに絶えます。
蕁麻疹などのアレルギー反応が出るものの、順調に食べられる量を増やしていった5日目に6.3gのうどんを食べ終えたところで、酸素マクスが必要な事態に。
アレルギー反応で血液中の酸素が低下し、呼吸困難に陥る緊急事態に酸素マスクで対応しました。
医師の管理下の元、適切な処理で大事には至らなかったものの経口免疫療法は、危険と隣り合わせです。
それでも、8日目には、9gのうどんを食べられるようになり、
10日目には、40gのうどんが食べられるようになり、無事に退院。
自宅に帰ってからも、治療は継続中だと言います。
次に紹介された男の子は、牛乳アレルギー。好きなモノをお腹いっぱい食べさせてあげたいと治療に臨みます。
3日目で2.8ccの牛乳を飲みます。
8日目で10cc、飲み終わったあと、頭痛を訴え、体の広い範囲に蕁麻疹を発症します。
それでも、12日目には50ccの牛乳が飲めるようになり、晴れて退院。
現在は、毎日50cc飲む自宅治療を続けているそうです。
経口免疫療法は、危険と隣り合わせの治療とも言えます。医師の管理下の元、本当に少しの量から様子を見ながら治療を行います。
好きなモノをお腹いっぱい食べさせてあげたい気持ちと、食べて苦しむ子供の姿を見るのが辛いと、親の気持ちは複雑です。