動脈硬化は、多くの病気の元凶となっています。
熱や痛みがあれば、すぐに対処できるのですが、血管の変化は自覚症状がありません。
しかし、血圧計があれば、手軽に自分の血管の状態をチェックすることができます。
最近は、性能のよい自動血圧計が薬局で5000円程度で売っていますので、体温計とセットで家庭に備えておくと良いですね。
病院などに入院すると、日に何度か、体温、血圧、脈数を測りますが、体の変化を見つけるのみは、この3つはとても大切なものなんです。
実は、血圧は、病院や健康診断のときだけ測っていてはダメで、基本は毎日家庭で測るのが正解なんだそうです。
病院で測る血圧は、白衣高血圧という症状が起こる人がいて、どうしても一時的に高くなる傾向にあるそうです。
白衣高血圧は、病院で先生と向かいあったときに、緊張のため血圧が上がってしまうために起こると言われています。
男性なら、きれいな女医先生だと、よけい上がってしまうのかもしれませんね。(笑)
高血圧には、3つあると言われています。
高血圧
白衣高血圧
仮面高血圧
この中で、最も問題なのは、仮面高血圧です。
仮面血圧とは、家庭内での血圧が高いのに、病院などの診察室で測ると血圧が低い人のことをいいます。
高血圧の場合には、医者が気づいているため血圧を下げるなどの治療をすることができますが、仮面高血圧は見過ごされてしまうため、どんどん症状が悪化し突然死をもたらすような結果になります。
特に、早朝高血圧タイプと呼ばれる人は要注意です。
起床時には自律神経が活発になるため血圧が高くなる傾向があるため、かなりの数値になっている可能性があります。
さらに、就寝中には血栓ができやすくなっているため、朝起きたときには注意が必要です。
防ぐためには、家庭に血圧計を用意して、毎日記録することです。
毎日の変化が数値で確認できるため、自分の体調が管理できるようになるといいます。
岩手県の大迫町(おおはさままち)では、家庭で毎日測れるよう町民に血圧計を貸し出したところ、脳卒中や心筋梗塞など血管の病気が1/3に減少したそうですから、効果てきめんですね。
血圧は正しい測り方をする必要があります。
椅子に腰掛け、1,2分安静にしてから測ります。
正しい血圧の測り方
①朝と夜2階ずつ測る
②朝は起床後1時間以内、トイレの後、朝食前に行う
③服はたくし上げない 薄手なら服の上からでもOK
④椅子に座ってから1~2分間安静にする
⑤測定中は会話したり、足を組んだりしない
⑥2回測定して平均値を記録する
私たちの年齢になると、いろいろなところにガタがでてきます。血圧計で毎日の健康管理を、しっかりしていきたいですね。