アトピー性皮膚炎は、花粉症、気管支喘息などのアレルギー性疾患を加えると
今や国民の3割がかかっており国民病とも言われています。
原因は、食べ物の変化、大気汚染など環境の変化など言われており
年々患者さんが急増しています。
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一度発症すると何年も症状が続くアトピー性皮膚炎の治療に
新しい治療法の可能性が次々と発表されています。
●番組紹介の抗体とは、なんとダチョウの抗体!
アレルギー大国ニッポンの救世主は、ダチョウ」だそうです。
その内容が書かれた本は、
「ダチョウの卵で人類を救います」
著者は、獣医学博士 京都府立大学 塚本康浩さん
ダチョウの生命力、回復力は強力であることが知られています。
身体に深い傷がついても、わずか1ヶ月で回復してしまうから驚きです。
そこでこの抗体を利用し、ダチョウ抗体のマスクを作ったところ大ヒット。
その後、ダチョウ抗体を利用して、アレルギー反応の実験をしたところ、
アトピー性皮膚炎で驚きの回復を見せました。
かゆみは黄色ブドウ球菌の毒素が原因、
ダチョウの抗体は黄色ブドウ球菌を抑える機能があります。
そこで今度は「ダチョウ抗体ジェル」を開発。
●奈良県ピュアメディカルクリニック 小川源太郎先生
ダチョウ抗体は、かゆみの菌だけを鎮めることができます。
2ケ月位からかゆみがおさまり、かさつきや赤みや治まる結果がでてます。
その他のケースでもダチョウ抗体ジェルによる治療は、
優れた効果がでているそうです。
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【番組外のアトピー性皮膚炎に関する情報】
●アトピー性皮膚炎の原因タンパク質特定を特定
2012年6月、佐賀大や九州大、岐阜薬科大などのチームは
アトピー性皮膚炎を慢性化させる原因となるタンパク質を特定したそうです。
そのタンパク質は、「ペリオスチン」。
アレルギーの元になる物質(抗原)が体内に入ると、
「ペリオスチン」が大量につくられます。
そして、ペリオスチンは皮膚の組織にくっついて
別のタンパク質を作り出すことで、継続的に炎症を継続させていました。
遺伝子操作で、ペリオスチンを働かないようにしたところ、
ハウスダストの原因であるダニの抽出物を塗っても、
アトピー性皮膚炎は表れなかったそうです。
現在は、マウスでの実験ですが、ペリオスチンの作用を抑えることができれば、
副作用の少ないアトピー性皮膚炎の新薬できると期待されています。
●ユズ種の抽出油にアトピー性皮膚炎のかゆみを抑える効果
2012年5月 高知大医学部と馬路村農協はユズの種から抽出した油に、
アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える効果があるとの実験結果を発表しました。
ユズ果皮成分は、アトピー性皮膚炎の痂皮やびらんの形成を抑え、
血液中の抗体も抑えることが明らかとなったそうです。
治療薬となるのは、まだ先のようですが、高知県の馬路村農協では
すでに、ユズの化粧品類として販売し好評だそうです。