人は血液によりエネルギーを全身に行き渡らせることにより活動し、生命を維持しています。
そのエネルギーを運ぶのは、血管です。1人の体の血管の長さをつなぎ合わせると、なんと10万km、地球2周半の長さが組み込まれているというから驚きですよね。
その血管にトラブルがあると、血液が運ばれず、細胞は壊死してしまいます。脳、心臓の場合には、即、死につながってしまいます。
血管トラブルのほとんどは、動脈硬化が原因です。トラブルをなくすには、血管をしなやかで若い状態に保つ必要があります。
長寿の人の血管を調べてみると、実年齢より30歳以上も若く血管を若く保つ、長寿ホルモン、アディポネクチンがたっぷりあることがわかってきました。
アディポネクチンは、傷ついた血管を修復し、血糖値や血圧を下げる役目があります。
このアディポネクチンを増やすためには、WPA・DHAを豊富に含む青魚や赤ワインを飲むといいそうです。
また、不飽和脂肪酸 α-リノレン酸やビタミンE、ミネラルをたっぷり含むくるみなども、血管を若くすることが知られています。
番組では、
・埼玉で血管若返りの人は続出したという、ビタミンと食材
・99歳で血管年齢50歳の長寿者の、毎朝大さじ2杯の習慣
・ビールOK!!長寿ホルモン増やし方 など、
血管若返りの秘訣、長寿ホルモンの増やし方をたっぷり教えてくれました。
埼玉県坂戸市の「葉酸プロジェクト」
埼玉県坂戸市の市民の血管はとても若そうです。その理由は、葉酸を積極的に摂っているからだそうです。
葉酸が非常に体に良いと言うことで、坂戸市では「葉酸プロジェクト」と言うプログラムを実施しています。
葉酸は、ビタミンB群の一種で、貧血予防や胎児への栄養補給のため妊婦に積極的に勸められている栄養素です。
葉酸を摂ると血管に有害なホモシステインが減ります。ホモシステインとは、血液中に含まれるアミノ酸の一種で血管中にホモステインが増加すると動脈硬化が進行します。
血管は元々自分自身で、壊れた所を治して若返る力があります。つまり、血管を壊していくホモシステインが減れば、血管は自然に若返っていくと言うことです。
葉酸を摂取するとホモシステインが減少し、血管の再生力が高まり、若返りにつながります。
葉酸は、食品では、ほうれん草、ブロッコリーなど緑の野菜や緑茶や海苔、枝豆などに多く含まれています。
イカリア島の血管若返り、長寿の秘密
イカリア島は死なない島と言われるほど、ご長寿さんが多いそうです。
長寿の秘密の1つに「ワイン」があるそうです。
イカリア島の赤ワインは、島の土壌とブドウ粒の小さいため通常のワインの、1.5倍のポリフェノールを含んでいます。
ポリフェノールは皮に多く含まれているので、粒が小さいほうがたくさんの皮があり、その分ポリフェノールも多いことになります。
もう一つの長寿の秘密は、「はちみつ」。
イカリア島の人は、毎朝ハチミツをスプーン2杯食べます。紅茶に入れて飲むことが多いそうです。
はちみつに含まれる「コリン」と「カリウム」には、動脈硬化と高血圧を同時に予防する働きがあります。
コリンには
→血管を拡張させて血圧を下げる
→血管の壁にコレステロールが入り込むのを防ぐ
働きがあります。これにより動脈硬化の予防につながります。
カリウムには
→余分な塩分を体外に排出
→血圧を下げる
働きがあります。これにより高血圧の予防につながります。
もう一つの若返りの秘密は、ダンスだそうです。
他に、自家製のオリーブオイルを多く摂取しています。オリーブオイルには、動脈硬化を防ぐオレイン酸と、抗酸化作用のポリフェノールが豊富に含まれています。
イカリア島の食生活は、基本的に1日2食。昼食をゆっくりとたっぷり食べます。その後、30分から1時間のシエスタと呼ばれる昼寝をします。
イカリア島の長寿の秘密は、
①毎朝ハチミツを2杯
②生活の中で運動(ダンスなど)
③ポリフェノールたっぷりの食事
④1時間のシエスタ
⑤1日1杯のギリシャコーヒー
これらを実践すると、健康長寿になるそうですよ。