お尻からの出血は痔と思っていたら、実は白血病だったということもあるそうです。

白血病には慢性と急性があり、慢性白血病には慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病が急性白血病には、急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病があります。

白血病は、骨髄内に白血病細胞がどんどん増えてしまい正常な血を作る機能が阻害されてしまう血液のガンです。

正常な血が作られないと、赤血球不足から貧血になったり血小板の減少で出血しやすくなり、歯や鼻の出血、消化管からの出血が見られるようになります。

その結果、息切れ、動悸、倦怠感、貧血症状、発熱、下血などの症状が現れます。

白血病の主な症状

・貧血症状
ちょっとした動作での動悸・息切れ、顔面蒼白、身体がだるい、疲れやすい、

・感染症状
発熱、のどの痛みや腫れ、咳、下痢 など

・出血症状
内出血による青あざ、鼻出血、歯肉出血、怪我をした時に血が止まりにくい

・その他症状
骨の痛み、おなか(肝臓や脾臓)が大きく膨れる、リンパ節の腫れ、頭痛、嘔気や嘔吐、腫瘤の形成など

この消化管からの出血が、痔と間違ってしまうこともあるそうです。

お尻から出血は、消化器内のガンや腫瘍が傷ついて出血し、同様に下血することもあります。

番組では、熊本県熊本市高野病院 肛門外科副院長・辻順行先生の「神の指」の触診で、普通の痔でないことを見分けています。

痔と間違えやすい白血病以外の4つの肛門の症状

・かゆみ→肛門皮膚炎
生理用品の接触、汗でむれる 香辛料 カビ 便の付着など、肝臓病や更年期障害などの原因もある

・出血→大腸がん
出血の量では判断がつかないので、しっかり検査する必要あり

・痛み→クローン病
全身の消化管に潰瘍ができる原因不明の自己免疫疾患。お腹の痛み、10代~20代の人が多い

・いぼ状のものが出る→直腸脱
加齢、出産回数が多い、重度の便秘。200人に1人の割合で起こる

痔と思って油断していると、手遅れになりますのでその原因を一刻も早く確認して治療することが必要ですね。