いつもの頭痛なの・・、片頭痛持ちだから・・と自分で勝手に判断して、市販の頭痛薬を飲んでその場の痛みをやり過ごしている方も多いはず。

今回は、そんな頭痛持ちの方に対する警鐘です。

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確かに、頻繁に頭痛が起こっている人は多く、その度に病院なんて行ってられませんよね。

でも、その頭痛の中に致命的な病が隠されている場合があるから要注意です。

大橋巨泉さんは、以前変な頭痛が続いていて徹底的に調べたら、なんと失明の可能性のある緑内障だったそうです。

また、いつも鼻づまり状態で、頭痛や吐き気がある場合も注意が必要です。

ブドウ球菌や連鎖球菌などが中耳炎、副鼻腔炎内で炎症して、脳にウミが溜まる脳膿瘍(のうのうよう)という恐ろしい病気の可能性もあります。

さらに、激しい咳き込みが引き金になってしまうくも幕下出血なども怖い病気です。

そこで、脳出血 脳腫瘍 慢性硬膜下血腫 髄膜炎などが潜む、危険な頭痛の見分け方を教えてくれます。

街頭アンケートを実施したところ8割が頭痛持ちで、その6割が病院に行ったことがないそうです。

脳外科の立場から言うと、もう少し早く来てくいれればと思ったことがいっぱいあるそうです。

突然死にかかわる病気

●39歳女性の場合・・・椎骨動脈乖離
朝、頭の激痛で目が覚める。 後頭部にガーンという圧倒的な痛み、その後鈍い痛みが続く。

4、5日後病院へいくと椎骨動脈乖離と診断。脳へ送る動脈の内側の壁が裂けてしまってました。

椎骨動脈乖離は、日常のちょっとしたきっかけで起こります。彼女の場合、風邪をひいていて夜どおし首を振って激しく咳き込んだときに起こりました。

言葉がでない、しびれがでないので、素人判断で病院へ行かなくてもいいと判断してたそうです。40~50代の男性の右側に発症することが多いそうです。

交通事故、グルフのスイング、バレーボール 肩車、くしゃみなどの日常生活で起こるそうです。首の動きにひねりがあったときに起こります。

失明の危機

●65歳男性(大橋巨泉さん)の場合・・・緑内障
14年前に朝ベットから起きると左のこめかみが痛くなった。こめかみのあたりの鈍痛、平衡感覚が失われたような不快な痛み。

市販の頭痛薬でごまかす生活を2ヶ月続けていて定期的に受けた眼科検診で、左側の眼圧が40と告げられる。

緑内障は、眼圧が高まり視神経を圧迫して死滅させてしまいます。死んだ神経は回復する手段がありません。

眼圧高いと三叉神経を圧迫して、頭痛が起こります。

緑内障には、急性緑内障と慢性緑内障があります。頭痛を感じるのは急性緑内障で、一晩で失明することもあります。

・見分け方
眼圧が高くなると、目を押して石のように固くなるので目を閉じて左右を押して確認してください。片方が固い場合には、急性緑内障の可能性があります。

また、激しい頭痛、めまい、吐き気がある人もいます。(人によっては、痛みがでない人もいるそうです。)

悪化すると手足の麻痺や言語障害

●38歳男性の場合・・・脳膿瘍
おでこの左側に気になる頭痛、ズキズキ痛みだし30分位でおさまりますが、うつぶせだと強い痛みが・・

市販の頭痛薬で約3年程過ごしてました。やがておでこの回りが赤く膨らんでいました。

内科では風邪、眼科では異常なし、その夜全身痙攣で緊急搬送させられました。

その原因は、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)でした。うつむくと痛くなるのは、慢性副鼻腔炎の頭痛の特長です。

・見分け方
うつむいたときや、頭を振ったときに頭が痛いのは慢性副鼻腔炎の可能性があります。

治療には、抗生物質によって2~3ヶ月かかります。まずは脳神経外科にかかってくださいとのことです。

●危険な頭痛の見分け方
・頭の中で何かが起きた感じ
・原因がわからないときは眼科を受けてみてください
・頭痛にしびれや吐き気など、おまけがつくものは危ない
・物忘れのある軽い頭痛(脳の腫瘍の可能性)
・家族が見てもおかしいと感じる
・いつもと違う頭痛と日増しに強くなる頭痛
・危ない頭痛は持続性と再現性があります