「頭が痛い~」といっても、一括りにしてはできない頭痛。「危険な頭痛」の場合、直ちに病院へ駆け込む必要があります。

一方、日常的な頭痛の場合には、「じわじわ型」「ズキズキ型」「激痛型」の3つのパターンがあります。

じわじわと締め付けられるような痛みが続くのは、「緊張型頭痛」の可能性があります。

原因は、ストレスや不安などで、一般的には几帳面で真面目な人が起こりやすいといわれています。

後頭部から首筋が痛み、肩こりが一緒に起こることがあります。対象するには、お風呂やマッサージが効くそうです。

ズキズキ型は「片頭痛」と診断されます。片頭痛は、こめかみ辺りがズキンズキンと痛み、吐き気を伴うことがあります。

頭痛が起こる前に光が見えることや、強い光や、大きな音で悪化することもあります。

原因は、脳の血管の拡張と言われていますが、最近では、三叉神経の血管が原因という説もあるようです。

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頭痛薬をうまく使うことで、症状を和らげることができますが、薬を我慢したり、過度に服用したりすると、危険な状態になるようです。

危険な頭痛には、くも膜下出血、脳しゅよう、緑内障などがありますよね。

危険な頭痛の見分けたとして
・これまでに経験したことのない痛み(初めて)
・これまで経験したことのない強さ(最悪)
・時間がたっても症状が治まらない(悪くなる)
そして、めまい、吐き気、しびれが伴う頭痛
が目安になるようです。

また、最近は「ウィークエンド頭痛」という新型頭痛も流行っているそうですよ。

頭痛でお悩みの方、自分の頭痛タイプをチェックし正しい対処法をしっかり学んでくださいね。

じわじわ型 緊張型頭痛の場合

じわじわ型の緊張型頭痛の原因は、肩や首のコリです。筋肉が収縮して血管や神経を圧迫し頭痛を呼び起こします。

几帳面すぎる性格の人がなりやすい傾向にあります。お風呂に入って、リラックスして肩のこりをとると改善します。

簡単頭痛体操
①肩を上げ下げ(3回)
②首を倒す(3回)
③首を回す(3回)

本当に簡単な体操ですが、効果があるそうです。緊張型頭痛以外の人は、逆効果になりますので注意してください。

ズキズキ型  片頭痛型の場合

ズキズキ型の片頭痛の原因は、頭の血管が何らかの原因で拡張し神経を刺激しておこります。

低気圧に敏感で天気や台風が近づいてくると、頭痛になる人がいます。そのほか、温度差、人混み、寝過ぎなどでも起こります。

意外なのは、寝過ぎですよね。ぐっすり睡眠は頭痛に良いと思いきや、二酸化炭素が蓄積され血管を拡張しまうそうです。

ウィークエンド頭痛は、週末になり仕事から開放され緊張が緩みことで血管が拡張し頭痛が起こります。

気をつけたい食べ物としてチョコレート、ワイン、カカオ、チーズなど、ポリフェノールの血管拡張作用が災いします。

片頭痛の人は、薬の飲み過ぎに注意!薬を飲み過ぎると脳が痛み過敏になり、より強い薬が必要となる薬物乱用頭痛になっている可能性があります。

特に、月に10日以上飲む人は、要注意です。薬の飲むことを控えることで、症状が改善するそうです。

●群発頭痛 目の奥などの強い痛み

自殺したいと思うほどの強い痛みが起こります。突発的に発症し、1~3年周期で発症するケースが多く毎日のように激しい頭痛が起こります。

1万人に1人と言われてますが、20~40代の男性に多いのが特徴です。

我慢できないほどの痛みが数日続いたら、群発頭痛の可能性があるのですぐに病院へ行ってください。

各頭痛のタイプ別の対処法

【緊張型頭痛】
痛み方・・じわじわ長時間
原因・・・・肩や首のコリ
対処法・・温める(入浴マッサージ)

【片頭痛】
痛み方・・ズキズキ強い痛み
原因・・・・血管の拡張
対処法・・冷やす(温めるのは厳禁)

【群発頭痛】
痛み方・・目の奥に激痛
原因・・・・血管の拡張
対処法・・専門家に相談

ペインクリニック

麻酔科の医師が、痛みを取り除く治療をしています。今、全国に1500人の認定医がいます。

痛みは、痛み→筋肉が緊張し血管が収縮→老廃物がたまる→さらに痛む
という悪循環で痛みが強まっていきます。

麻酔薬で血の流れがよくし、その悪循環を麻酔で断ち切ります。神経ブロック注射により、痛みを遮断します。

片頭痛の場合には、首の根っこに自律神経があります。腰痛や関節痛など、痛み全般に効果があります。