低音の領域が聴こえづらくなる症状があれば、急性低音難聴(急性低音型感音難聴)の可能性があります。
発症は女性が多く、20代から起こる人もいるので難聴だと意識しない人が多いそうです。男性の声も低い領域なので夫や、舅の声が聴こずらくなくなって、トラブルの原因になることもあるので、注意が必要ですね。
つまり、他の人の声は聴こえるのに「お父さんの声がよく聞こえないんだよね・・」という状態になります。
原因は、なんと、家庭や職場でのストレス、睡眠不足、過労などだそうですので、あながちうるさい夫や舅の声は聴きたくない・・というのもあるのかもしれませんね。
そんな、急性低音難聴、放おっておくとメニエール病や、本格的な難聴になってしまう可能性もあるので、病院で症状を確認して治療して必要があります。
女性に多く発症する「急性低音難聴」のチェック方法や、注意点をNHK「あさイチ」で放送してましたので紹介いたします。
ここから番組の内容です
急性低音難聴の症状
・耳が詰まる感覚(飛行機にのった感じ、鼻をかんだ時のような)
・低音が聞き取りづらい(特に男性の声)
・耳鳴りがする(砂あらしのような低めの雑音)
突発性難聴は低音も高音も全体的に聞き取りにくくなりますが、急性低音難聴は、低音域のみ聴き取りづらくなります。
急性低音難聴の原因
急性低音難聴の原因は、ストレスと言われています。耳から入った音は蝸牛というところで音が電気信号に変換されるのですが、その際リンパ液が手助けしてます。
ストレスで自律神経が崩れると、リンパ液が溜まって圧力が高まり音を感知する細胞が正しく働かなくなってしまうため。そのため、急性低音難聴は、真面目で、きちょうめんで、責任感が強い人がなりやすいそうです。
20代~50代の仕事をしている人で、女性が7割、男性が3割の比率です。女性が多いのは、仕事の環境が厳しいのと、ホルモンが乱れやすことが関係していると思われます。
急性低音難聴危険度チェック
・女性である
・睡眠時間が6時間以下
・就寝時間が不規則
・食事時間が不規則
・ほとんど運動をしない
・肩こりや頭痛など 身体に疲労感がある
・職場や家庭でのストレスがある
・完璧主義 きちょうめん 他人の評価を気にする
・趣味がない
・本音で話せる相手がいない
3個以上で「黄色信号」5個以上で「赤信号」です。
急性低音難聴の治療
耳鼻科に行って検査を受けてください。治療には、利尿剤を使う、循環改善薬、ステロイド薬などを使い治療します。
早期治療が基本で、程度が軽いと1週間~4週間で治りますが、放っておくと低音は聴こえない障害が残り治らなくなる可能性があります。
4割の人に再発の可能性があります。再発した人の5人に1人は、メニエール病を発症してしまうこともあるそうです。
予防法
・水分をとる
利尿ホルモンが刺激されるので、男性は2リットル、女性は1.5リットルを目安に水を飲むといいそうです。カフェインの入ってない、水、麦茶、烏龍茶などがオススメです。
・有酸素運動が効果的
1日1時間、少し汗ばむくらいのウォーキングをすると効果があります。ウォーキングは、体全体の調子も上がるのでオススメです。再発予防にも効果は高いです。
・投薬治療
時間のない人は、病院で治療を受けてください。
急性低音難聴と加齢性難聴の違い
加齢性難聴の場合には、高い音域が聞きづらくなるので女性の声が聴き取りづらくなりますので、どちらの音が聴き取りづらいかで、ある程度判断できます。
加齢性難聴を防ぐには、なるべく大きな音を聴かないこと、体ににいいことをして動脈硬化を避けること。健康のすべての基本は、柔軟な動脈で新鮮な血液を全身に送ることにあるようですね。