歯は大切と言うのは、誰でも分かっていることですよね。それでも、歯周病になり歯を失う人はたくさんいます。

歯周病は、一度なったら治らないと言われていましたが、新たな治療法が開発されています。

悪くなった歯周組織を再生させる、歯周組織再生治療「GTR法」や、歯の根元に液体の再生材料を注入し、歯周組織の再生を促進させる「バイオ・リ・ジェネレーション法」などです。

詳しくはこちらの記事を参照してください。

上記は、どちらも歯周組織の再生ですが、番組では歯茎の骨自体を再生させる仰天の最新治療が紹介されました。

歯を失うと、入れ歯かインプラントになります。インプラントは、高額ですが、インプラントを望む患者は増える傾向にあります。

ところが、だれでもお金を出せばインプラントができるかと言うとそうでもなく、インプラントができる十分な歯槽骨が残っているということが条件になります。

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そこで、エナメルマトリックスデリバティブ(EMD)というエナメルたん白質を使う治療法が注目されています。この方法は、スウェーデンのビオラ社で開発された薬剤で、歯周組織再生療法として注目を浴びています。

主成分は、なんとブタの歯胚から取り出されたエナメル蛋白。これを歯周病で骨が失われた部分に塗布すると、歯周組織再生が再生されるそうです。価格は、自費診療で6万円~/1歯だそうです。

Nスタでは、東京女子医科大学で研究されている細胞再生シートによる骨の再生治療を紹介していました。

この方法では、まず患者さんから抜いた歯の根本から歯根膜細胞を採取し、細胞シート状に培養します。培養した細胞シートを骨補てん材とともに歯の根に貼り付けます。

治療は、わずか15分で終了。6ヶ月後には、歯周病で溶けた歯茎の骨が、2.5mm再生したそうです。まだ研究段階で、実用化までには早くて5年、治療費はなんと数百万円かかるそうです。

とてもそんなお金はだせませんから、歯周病にならないよう、毎日しっかり歯磨きし、6ケ月毎に定期的に歯医者に行き歯間掃除をしてもらうのが一番ですね。