ドライアイやドライマウスはよく聞きますが、ドライノーズはあまり話題になってませんでしたね。ドライノーズは、その言葉とおり鼻の中が乾燥してしまう状態をいいます。
考えてみれば、エアコン生活の中で暮らしていて、目や口は乾くけど鼻の中が乾かないわけないですよね。
特に、身だしなみで鼻毛の手入れを万全にしているため、鼻の中の湿気が保たれず乾燥状態になっている人が多いそうです。
鼻の中が乾燥すると、ムズムズしたりピリピリしたり、鼻汁がかさぶた状に渇き、はがすと出血したりします。
ドライノーズの影響は、鼻の中だけにとどまりません。鼻にはウィルスや細菌を体内にいれないための需要な役割があります。
しかし、鼻の中が乾燥していると、その役目を十分にはたせず、風邪のウィルスやアレルギーの原因をどんどん体内に取り込んでしまいます。
その結果、風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、肺炎や花粉症などの原因を体内に取り込んでしまいます。
予防法としては、
①お部屋を乾燥させないこと
部屋の湿度は40%~60%が理想的。インフルエンザの活動も抑えられます。
②湿らせたガーゼを中にしてマスクをかける
湿った空気が、鼻と喉に潤いを与えます。
対処法は
①鼻うがいをする
0.9%の食塩水を使い鼻の中を洗浄します。
鼻の洗浄は決して真水では行わないでください。
②ドライノーズスプレーを使う
薬局で、600円前後で買うことができます。
H27年2月1日放送 TBS「駆け込みドクター」では、ドライマウスに効果的な鼻うがいの方法やドライノーズチェック法を教えてくれました。以下、番組の内容となります。
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鼻をよくかみ、鼻が痛い人はドライノーズかもしれません。ドライノーズ(乾燥性鼻炎)とは、鼻の中の粘膜が乾燥して炎症を起こした状態です。
ドライノーズの人の鼻の中と正常な人の鼻の中を比べると、炎症を起こした部分が腫れ、白くなっているのが分かります。
ドライノーズのセルフチェック
●週3日以上1日5時間、加湿器のない暖房の効いた部屋で過ごす
●鼻がよくムズムズする
●鼻くそがよくたまる
●何もしていないのに鼻血が出る
●花粉症やアレルギー性の鼻炎をもっている
また、朝起きた時、鼻がツーンとする人も、ドライノーズの可能性があるそうです。ドライノーズを放っておくと、のどが痛くなったり、咳が止まらなくなったり、熱が出たりすることもあります。また、インフルエンザウイルスの感染の確率も高くなると言います。
ドライノーズは、鼻の粘膜が乾燥することで起こりますが、粘膜が乾燥すると肺炎のリスクも高まります。
鼻の粘膜は、外部からの病原菌やウイルスの50%~80%をカットしています。そこが炎症を起こすと、バリア機能を失い、色々な感染症にかかりやすくなります。
対策は、部屋の加湿と鼻うがいをすること。加湿は、加湿器や部屋に洗濯物を干すなどして、湿度を40%~60%に保つことです。
ウイルスの洗浄と乾燥防止には、鼻うがいがおすすめです。鼻うがいは、真水はNG。36度~37度のぬるま湯1リットルに塩9グラム(小さじ約2杯)を溶かした生理食塩水で行います。
やり方は、
①生理食塩水を鼻からゆっくりと吸い込む
②鼻と口からゆっくり吐き出す
コツがいるようですが、痛くないと言います。慣れるとやみつきになるとか。花粉症や副鼻腔炎、鼻づまりにも効果があると言いますから、花粉症の季節にも行いたいですね。