五木ひろしさんの妹として活躍した演歌歌手の青木美保さん。1982年に五木ひろしさんにスカウトされ、1984年「人生三昧」(じんせいざんまい)でデビューしました。
代表作は、「夢一輪」、「化粧」、「女の夜汽車」です。どれも、20万枚以上の大ヒットでした。
そんな青木さんですが、2004年に大病をしてしまいます。病名は、突発性痙攣性発声障害。突発性痙攣性発声障害とは、喉が詰まって声がでなくなる疾病です。
緊張すると声が詰まったり、震えたりする経験がある人もいるかと思いますが、この病気になるとたえずこの状態になるそうです。歌手なら致命的ですね。
この時青木さんは、医師から仕事をセーブして、治療に専念するように指示され、歌手活動を中止しました。
青木さんの場合、病名が分かるまで4年もかかったそうです。途中行った筋肉増強剤の治療のせいで、体がゴツゴツと男性っぽくなり、ヒゲまで生えてきたそうです。
この病の一般的な治療は、左右の声帯が締まりすぎるのを緩和するボツリヌス菌を注射して、声帯の筋肉を弛緩させます。定期的な注射での治療が必要ですが、完治する疾病だそうです。
しかし、彼女の場合、締まった声帯の筋肉を訓練により元の状態に戻したそうで、それは大変な努力だったようです。そんな努力の甲斐があって、今は、演歌歌手として復帰できるほどになりました。
現在、青木さんは47歳。東海ラジオのパーソナリティなど勤めながら、元気に歌手活動をしています。