この季節、インフルエンザやノロウィルスなど感染したくないウィルスが蔓延していますよね。

先日、騒がれたパン工場からのノロウィルスの集団感染。原因は、従業員の手洗い不足と言う結果だそうです。「感染させない、感染しない」ためには、手洗いが必須ですね。

テープ1枚で睡眠の免疫力アップ

でも、手洗いしてもそれだけでは防げないこともあります。また、同じく感染しても重症の人と軽い人、発症しない人もいます。その違いは、その人の持っている免疫力も影響しているようです。

では、その免疫力をアップし、かかりにくい体にすれば、いや~な感染症から身を守れると言うことですよね(^^)v

主治医が見つかる診療所では、この季節、多くの感染症の患者さんに接しているにも関わらず、20年以上カゼをひいていない小児科医師の簡単な予防法を紹介します。

そう言えば、毎日のようにインフルエンザやノロウィルスの患者さんに接している医師や看護師さんって、どのように感染を防いでいるのか気になりますね。

また、たっぷりの良い睡眠は、免疫力をアップすると言われています。おなじ睡眠でも、寝る前のテープ1枚でぐ~んと免疫力がアップすると言います。

感染しないための体をつくる

いつも感染者の治療をしている、小児科医はなぜ感染しないのか。感染予防のスペシャリストであるドクターに聞いたところ、2つの秘訣がありました。

●感染から守る2つの予防法

①水分をこまめにとり、ウィルスを胃袋に流し込む
診療中に、お茶や水を10分おきに、一口飲み込んで嚥下します。そうすることで、喉に湿気をあたえウィルスが繁殖しないようにすると同時に、喉についたウィルスを胃袋に流し込んで死滅させてしまうそうです。

②1日30分日光にあたる
ビタミンDを体内でつくり、免疫力をアップさせます。日光は、1日の合計で30分あびればOK。小分けにしてもOKだそうです。

睡眠で免疫力を上げる

免疫力は昼間より、寝ているときの方がアップします。つまり、免疫力アップするには良い睡眠をすることが大切なのです。

では、どうすればよく眠れるようになるのでしょうか。

●よい睡眠をするための2つの方法

①普段より少し体を温めて寝る
布団だけでは、温度は低く少しだけ暖かくしてあげると免疫力が高まります。手軽なのは、湯たんぽを使うといいそうです。

まず、寝る1時間前に湯たんぽを寝床の中心において布団の中全体を温めておきます。寝るときには、脇の下か足の付根付近4ヶ所のいずれかに置いておくといいそうです。(足元ではありません)

こうすると、太い血管の近くが暖められるので体もしっかり暖まるそうです。

②口を開くクセのある人はテープで口をはってねる
口を開けて寝るクセのある人は、眠りが浅くなり喉が乾きウィルスが繁殖してしまいます。そこで、寝る時に口を閉じた状態でテープ(刺激の少ない)を貼って寝るといいそうです。

口を開けて寝る人は、口の周りの筋肉が弱っています。そこで「あいうべ体操」で口の周りを鍛えます。

あいうべ体操の仕方

あー:口を大きく開いて「あー」
いー:歯を噛み締めて唇を横に開き「いー」
うー:口を尖らせて「うー」
べー:舌を出して「べー」

1日30回程度行うと良いそうです。毎日続けていると、口の周りの筋肉が鍛えられ口の開くクセを直せるそうです。

樹状細胞を活性化する

樹状細胞は、主に皮膚とかリンパ腺にいて体の中に入った細菌やウィルスを退治する作戦を考えてくれます。

体を守るNK細胞や細菌などそ掃除してくれるマクロファージ、軍隊役のヘルパーT細胞などの指揮して退治してくれるボスのような存在です。なんと、樹状細胞はがん細胞もやっつけるそうですよ。

樹状細胞を元気にすると、体全体の白血球は勢いづいて感染症を防いでくれ、同時に免疫力もアップします。

樹状細胞の働きは、つい最近わかったことで、発見者のラルフ・スタインマン博士は2011年ノーベル医学生理学賞を授賞しました。

樹状細胞の働きは、今最も注目されていますが、まだ、よく解明されていないそうです。

免疫力をアップするには、色々な方法があるんですね。高齢になると免疫力が弱ると言われていますが、日常のちょっとしたことで高めることができるんですね。