糖尿病の患者数は約740万人、予備軍880万人といわれ、まさに国民病となっています。

糖尿病とは簡単にいうと、血液中に糖が溜まってしまう病気です。そうすると、血管の中がドロドロになって血が流れなくなり、やがて、体のあちこちで合併症を引き起こします。

糖尿病の主な原因は、食べ過ぎと運動不足です。糖尿病は、血液検査の血糖値の数値で診断されます。血液検査は空腹時の採血で行われますが、実はここに大きな落とし穴があります。

空腹時の血糖値が異常を示すようになるのは、かなり糖尿病が進行したときです。進行が進んでない状態では、空腹時の血糖値は正常値とでてしまうのです。

しかし、空腹時に正常値でも、食後に急激に血糖値が上昇する人がいます。このような人を「かくれ糖尿病」といいます。かくれ糖尿病を発見するには、食事後の血糖値を測らなければなりません。

糖尿病になると、以下のような症状がでてきます。
①口の渇き
②水をたくさん飲む
③尿がいっぱいでる
④体重が急激に減少する
これらの症状が1つでもある場合には、すぐに病院での検査が必要です。

糖尿病で恐ろしいのは合併症です。糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害が、糖尿病の三大合併症と呼ばれていますが、とくに怖いのが糖尿病性網膜症です。

糖尿病性網膜症が起こると、網膜の血管が破裂して失明してしまいます。

東京女子医大病院には、糖尿病専門の眼科があります。糖尿病性の網膜症は、早い段階ならレーザーで治療することができます。

隠れ糖尿病を自分で簡単に調べる方法として、薬局で売られている「尿糖試験紙」があります。この紙に尿に浸したときの色の変化で糖尿病かどうかが判別できます。

家庭で手軽にチェックできますので、家族や親族に糖尿病の方がいる方や、肥満気味で運動不足を感じている方は確認してみたほうがいいかもしれませんね。

番組では、野々村真俊恵夫妻が相談者でした。